大阪でたこ焼きと言えば、ここ「やまちゃん」を抜きには語れない。
地元での評価も高く、週末ともなれば行列も覚悟しなければならないほどの人気店だ。
大阪のたこ焼きを100店舗以上食べ歩いた僕の「たこ焼きライフ」の記念すべき1店目ということもあり、個人的な思い入れも多い。
僕は半年に1回のペースで大阪を訪れるのだが、その度に6~7店ほどのたこ焼き屋を回る。
その中で2店、毎回必ず立ち寄るたこ焼き屋がある。心斎橋の「蛸屋」と、ここ「やまちゃん」だ。
この2店は、たこ焼きの味が美味しいことはもちろん、焼き加減も店の雰囲気も、良くも悪くも大阪らしさがにじみ出ている。
大阪以外の地域では絶対に食べられないたこ焼きが、ここにはあるのだ。
ところが近年、「やまちゃん」に対する僕の評価がみるみる落ちている。今はまだ紹介できるレベルのうちに記事にしてしまおうと、一心不乱にキーボードを叩いているのだ。
もしこの記事が削除された日には、「あ…、紹介できるレベルじゃなくなったのね」と察してほしい。
「やまちゃん」は本店のすぐそばに2号店あり
やまちゃんはメトロ御堂筋線・谷町線、JR環状線の天王寺駅が最寄だ。近鉄南大阪線の阿部野橋駅も近い。
改札を出てから少し複雑な経路なので、解説しておく。
まずJR(西口)および谷町線(南口)を出たら、御堂筋線の西口を目指そう。御堂筋線の西口改札を背にして左手は、あべのハルカスに直結している。
あべのハルカスの階段(またはエスカレーター)を登り、右に進む。
まっすぐ進んで外に出よう。近鉄組は改札を出たら左方向に進んで外に出る。
外に出て左を覗くと、すぐ目の前に見えるのが「やまちゃん本店」である。
ご覧のように完全な露店で、飲食できる席などは用意されていない。そこら辺で立ち食いが「やまちゃんスタイル」だ。
やまちゃん本店とローソンの間を右折すると、すぐ左側にあるのが2号店。2号店では店内に席もあり、ゆっくりできる。
「やまちゃん」のたこ焼きはベストがベスト?
鶏ガラ、野菜や果物10種類を毎朝4時間かけて煮込んだダシが、やまちゃんのたこ焼きのベース。
自家製のスパイシーソースやマヨネーズに負けない、ちゃんと存在感を醸し出すダシはさすが。外はカリっと、中はトロっとした、大阪の王道の焼き加減も最高だ。
味付けネーミングが面白い
やまちゃんでは、たこ焼きに何をかけるかで、呼び名が変わる。
その商品一覧がこちら
ちなみに各メニューの詳細はこうなっている。
ベスト(そのまま)
ヤング(ソース&マヨ)
ヤングB(しょうゆ&マヨ)
レギュラー(ソース&青のり)
辛口(しょうゆ&青のり)
ごま油塩(ねぎ付き)
なにもかけないベストが存在していることからも、たこ焼きの生地そのものの味に自信がうかがえる。
しかし、それぞれ好みもあろう。自分が美味しいと思えるものが1番であり、かならずしも「ベストがベスト」というわけではない。ちなみに僕はヤングBが一番好きだ。
やまちゃんに何があった?価格が高騰中
やまちゃんは近年、段階的に値上げをしている。あべのハルカスの開業で地価の高騰が影響したのか、少し異常な値上げ幅で上がっているのだ。
2016年、たこ焼き8個が400円だった。この金額で大阪におけるたこ焼きの相場よりほんの少しお高めと言ったところだろうか。
ダシにもこだわった最高に美味しいたこ焼きなのだから、他より多少高いぐらいでもあたり前である。
しかし、今年2019年は8個で560円と、わずか3年で40%も値上がっているのだ。
トッピングのネギにいたっては2016年で50円なのが2019年は100円と、こちらは100%の値上げである。
このまま値上げが進み600円700円となっていくと、いよいよお勧めできなくなるのではないかと、やきもきしている。
「やまちゃん」・営業時間とアクセス
大阪府大阪市阿倍野区阿倍野筋1丁目2−34
JR大阪環状線、地下鉄御堂筋線、谷町線「天王寺」駅徒歩3分
近鉄南大阪線「阿部野橋」駅徒歩1分
【本店】
11:00~23:00
11:00~22:30(日曜)
第三木曜定休
【2号店】
月~金 12:00~23:30(L.O.23:00)
土・日・祝 11:00~23:00(L.O.22:30)
不定休
やまちゃん公式サイト
大阪天王寺で人気のたこ焼き「やまちゃん」・まとめ
本店はたこ焼きのみだが、2号店はアルコールを含む飲み物や、焼きそばなども提供する。なによりゆっくり座りながら美味しいたこ焼きに舌鼓を打てるのは嬉しい。
しかし、同じたこ焼きも、2号店のほうが少しお高くなっている。8個で680円だ。本店より120円高いが、席料と考えれば・・・。
ちなみに、本店から2号店まで徒歩10秒の距離ではあるが、本店で購入した120円安いたこ焼きを2号店に持ち込むことはできない。
こういったマイナス要素を差し引いても、今はまだたこ焼きそのものの美味しさのほうが勝っている。この美味しさが負けてしまう前に、ぜひお試しあれ。
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