新型コロナウイルスの影響で、営業時間の変更やメニューの変更がある可能性があります。

【土橋】職人が焼く「かんらん車」のお好み焼きを食べずに帰れない

この記事は約5分で読めます。

かんらん車のお好み焼き

クレープのように薄い生地にたっぷりのキャベツや具材を乗せて焼く広島のお好み焼きは、大阪のそれとは異なり、麺が主役である。

広島に出向くと、広島風のお好み焼きを食べる人も多いことだろう。

しかし、ネットなどでよく名前の挙がる有名店は、たくさんのスタッフを雇い、アルバイトが焼いていることも多い。

ここ「かんらん車」は、夫婦で切り盛りする小さい店だ。焼きを担当する大将は、まさに職人。鉄板のあちこちに水を落とし、温度を確認する。

異なる温度帯を上手く使い分け、1枚のお好み焼きを焼くのに、鉄板上のあちらこちらに移動させながら仕上げるのだ。

職人の調理過程を見ているだけで、味に対するハードルが無駄に上がる。かんらん車は、そんなお好み焼き屋だ。

ハードルが上がったはずなのに、実際に食べてみると、想像以上に美味しいことに驚く。

かんらん車の場所は、観光地・原爆ドームから徒歩圏内の、訪れやすい立地である。しかしながら、裏路地に位置し、観光客はまず立ち寄らないだろう。

そのような立地で長年に渡り営業できているのは、地元民に愛されているからに他ならない。

まさに、このブログで紹介すべきお店なのだ。

詳しく紹介する前に、ちょっとしたクイズを。

お好み焼きに欠かせないキャベツは、ご存じの通りカタカナで表現される外来語である。実はキャベツには和名も存在することをご存じだろうか?その和名とは…?答えはこの記事の最後で発表しよう。

(中間も飛ばさず読んでねw)

スポンサーリンク

かんらん車の外観と雰囲気/ノスタルジックな店内

かんらん車外観

広島の路面電車「広電」の十日市町駅または土橋駅のちょうど中間、どちらの駅からも徒歩2分の場所に、かんらん車がある。

原爆ドームからも徒歩8分程なので、原爆ドームや平和記念公園の観光のついでに立ち寄るのもいいだろう。

観光客は立ち寄らなそうな裏路地を歩いていると、青いアーケードの店が現れる。

ザ・個人店と言った佇まいのかんらん車は、鉄板前のカウンター席7席程度とテーブル席が2卓の、こじんまりとしたノスタルジックな空間だ。

小綺麗なチェーン店とは正反対、個人店丸出しの雑多感が懐かしくもあり落ち着く。

不愛想で頑固おやじのような大将が鉄板前を担当し、奥さんはサポートに。(実際には大将はちゃんと受け答えもしてくれ、優しい)

どのくらい美味しいお好み焼きが出てくるのか、ワクワクせずにはいられないお店である。

スポンサーリンク

かんらん車で実際にお好み焼きを食べた感想/一体感が素晴らしい

かんらん車お好み焼き

広島のお好み焼きは、箸ではなく小さなコテを使い、鉄板から直に食べる。皿に盛るなど邪道なのだ。

ところがである。鉄板から直接コテでなんて食べ方は、広島県民以外では大阪府民ぐらいしか経験がないだろう(推測)。

「コテは調理器具」だと思っている僕は、そのコテで食べるなんて、まるで菜箸とおたまでラーメンを食べているみたいではないか!なんて思ってしまう。

かんらん車では、そんな観光客の気持ちを察してくれているのか、お皿でも提供してくれる。もちろん現地流に鉄板から直に食べることも可能だ。

僕は前日のお好み焼き屋で鉄板から直に食べるスタイルは経験した(やはり食べづらかった)ので、かんらん車ではお皿に盛ってもらった。

熟練の大将が焼いている様子を見学できるのが、実に楽しい。

鉄板の様々な場所に水を落とし、鉄板の温度を確認すると、生地を薄く延ばし、まるでクレープのような生地を焼き上げる。

そこに、ざっくりと千切りにされたキャベツがどっさり乗るわけだ。

僕が注文したのは、イカ・エビ・豚肉が入る「かんらん車スペシャル」である。

その具材たちは、鉄板上の異なる温度の場所で焼かれる。また別の場所には片手で卵を割って落としていた。

火の通り方を均等にするための工程なのだろうか、見事な職人技に見とれていると、注文したお好み焼きが完成した。

かんらん車のお好みは、ひと口ほおばるとキャベツの甘みが口いっぱいに広がる

麺は押し当てながらラードで焼かれ、カリッとした食感。それでいてほぐれやすく食べやすい。

オムレツのようにとろっとした、火の通り具合が抜群な半熟卵と、ふっくら蒸しあがったキャベツの甘みがとてもよく合うのだ。

これだけ何層にも積み重ねた食感の異なる具材が、ここまで一体となっているのは見事としか言いようがない。

スポンサーリンク

かんらん車のその他メニューと価格

<お好み焼き(そば・うどん)>
特製スペシャル(イカ・エビ・イカ天・餅・肉・卵)…1,260円
かんらん車スペシャル(イカ・エビ・肉・卵)…1,050円
3色焼き(チーズ・ねぎ・紅ショウガ)…950円
しそチーズ焼き(しそ・チーズ)…950円
イカ・肉・卵…890円
エビ・肉・卵…890円
イカ天・肉・卵…890円
餅・肉・卵…840円
肉・卵…730円
倍ヤサイ(キャベツのダブル)…960円

<トッピング>
餅・しそ・にんにく…110円
イカ・エビ・イカ天・チーズ・ねぎ…160円
そば(うどん)のダブル…160円

※当記事内の価格は全て税込

スポンサーリンク

かんらん車の基本情報、営業時間とアクセス

【住所】広島県広島市中区猫屋町2−16
【電話番号】0822337027
【営業時間】11:30~14:00、18:00~21:00
【定休日】月曜日
【キャッシュレス】不可
【アクセス】路面電車「広電」十日市町駅または土橋駅徒歩2分

超個人的5段階評価
立地:★★★★☆/原爆ドームからも近い
コスパ:★★★★★/とても高い
清潔度:★★★★☆/個人店ならではの雑多感
接客:★★★★☆/親しみやすい
入りやすさ:★★★★★/ひとりでも入りやすい
スポンサーリンク

職人が焼く「かんらん車」のお好み焼きを食べずに帰れない まとめ

熟練の技を持つ大将が焼く、かんらん車のお好み焼きは素直に旨い。

原爆ドームの観光のついでにでも立ち寄って、ぜひとも大将の職人技を見てほしい。「食はエンターテイメント」だということがよく分かる。

広島流に鉄板からの直食か皿盛りか選べる点も高評価だ。

さて、お好み焼きに欠かせないキャベツの和名は「甘藍(かんらん)」と言う。

店名にキャベツを隠したことや、キャベツ倍盛のお好み焼きが存在していることからも、キャベツには相当の自信があるに違いない。

キャベツの質なのか、キャベツの調理方法なのか、それとも両方なのか。ひとつだけ言えることは、これほどキャベツの甘みを感じるお好み焼きを、僕は知らない。

かんらん車のお好み焼きを食べずして、広島から帰るなんてできないだろう。

広島市グルメ
この記事を書いた人
ジャパトラ

関東在住の30代オッサン。
海鮮と海外ドラマをこよなく愛するブロガー。
「旅先のチェーン店、入るべからず」が座右の銘
でもスタバは入るぉ。
Twitterのフォロー、よろしくお願いします。

ジャパトラをフォローする
ジャパトラをフォローする
スポンサーリンク

コメント