金沢で藩政時代の面影を最もとどめている長町武家屋敷跡。
伝統環境保存区域および景観地区に指定され、昔ながらの土塀や石畳の小路が今なお残る。豪壮な武家屋敷が立ち並ぶ、趣のある景観を維持しているエリアだ。
①歴史がすきな人
②都市整備に興味がある人
③お金をかけずに観光したい人
金沢駅から歩いても約25分。バスでも行ける観光地で、基本的には街並みを見学するのが主なので、費用も発生しない。
金沢駅からバスで5分
<金沢駅から往復含む観光時間目安>
1時間30分
<交通費含む観光費用目安>
500円(食事もするなら1,500円)
長町武家屋敷跡の見どころ・観光ポイント
長町武家屋敷はかつて、加賀藩の中級武士だけが住むことを許された界隈だった。
現在では繁華街の香林坊に抜ける鞍月用水沿いに割烹、工芸店、郷土料理店、カフェなどが立ち並び、さまざまな店が観光客を迎え入れている。
見どころ①侍屋敷の風情を感じる
長町武家屋敷跡は侍屋敷の跡地だ。かつての街並みがそのまま保全されている。土塀と石畳の路地があり、趣が異なる。金沢の地でかつての風情を感じたいならば、長町武家屋敷跡は絶好の場所だ。
見どころ②かつての都市計画を感じる
金沢で最も古い用水が、長町武家屋敷跡の土塀沿いを流れる大野庄用水だ。
多目的用水として犀川(さいがわ)から取水し、物資運搬や市街地の防御や防火、融雪などに利用された。
悠然と流れる大野庄用水は、昔と変わらない風情や情緒を与えてくれる。
見どころ③野村家
長町武家屋敷跡で唯一、一般公開されている野村家。
格式のある建物と風情のある庭園が見どころとなっている。
米国の庭園専門誌の2003年度日本庭園ランキングで3位に選ばれた。
なお、野村家のみ入場に550円必要だ。
長町武家屋敷跡の豆知識・知っトク情報
豆知識①実際に一般人が暮らす住宅街
長町武家屋敷は、半分近くが実際に市民が暮らしている一般住宅だ。
騒いだり配慮のない行動には気をつけなければならない。
豆知識②冬は薦掛けが風物詩
冬は町並みの土塀を雪や凍結から守るために、藁のむしろを土塀に掛ける「薦掛け(こもがけ)」が行われる。
薦掛けは金沢の冬の風物詩となっていて、その姿を見るために観光客が訪れるのだ。
豆知識③生活の知恵がつまった街
例えば、がっぽ石と呼ばれる石が、長町武家屋敷跡の道の隅にはたくさんある。
これは、降雪期、下駄に挟まった雪を叩いて落とすのに使われていたとか。
このように、長町武家屋敷跡の小路には、かつて藩士やその奥方が生活していた名残がそこかしこで見られるのだ。
長町武家屋敷跡付近でオススメの飲食店
金沢には、まるでオムライスのようなB級グルメ「ハントンライス」がある。
ハントンライスの生みの親であるグリルオーツカが、長町武家屋敷跡のすぐ近くにあるので、ぜひ体験してみてほしい。
長町武家屋敷跡の詳細な基本情報・アクセス
<住所>石川県金沢市長町3
<電話番号>※※※
<営業時間>※※※
<定休日>※※※
<入場料>野村家のみ550円
<バスアクセス>城下まち金沢周遊バス・兼六園シャトル「香林坊」
<車アクセス>金沢西IC約15分、金沢東IC・金沢森本IC約20分
住宅地を観光?長町武家屋敷跡は基本0円で散策できる まとめ
ただ街並みを眺めながら歩くだけの観光地ではるが、今の日本に藩政時代の面影そのままの街があることが驚きだ。
それも、実際に多くの家では一般の人が住んで、普通に生活をしている。
ただ街を歩くだけなので、野村家を除いて費用もかからない。
金沢駅からも徒歩圏内なので、ちょっとした空き時間に散策してみてはどうだろうか。
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