金沢駅から往復交通費・約500円
観光費用・~1,000円
移動含めた所要時間・2~3時間
金沢の観光名所として名高い兼六園は、岡山市の後楽園や水戸市の偕楽園と並び、「日本三名園」と呼ばれている。
加賀藩5代藩主、前田綱紀(つなのり)が1676年、蓮池御亭(れんちおちん)を建て、その周辺を作庭したのが、兼六園の始まりだ。
もともと金沢城の外郭として城に属した庭だ。四季折々、見る度に表情を変える美しい自然を、ぜひ金沢で体験してほしい。
兼六園は広い。11.4ヘクタール、東京ドーム約2個分もの広さに相当する。
当ブログは「出張のついでに観光」をコンセプトとしている。とてもじゃないけど広大な敷地をじっくり周る暇はないのだ。
そこで、兼六園でぜひ見ていただきたい見どころを5つに厳選してご紹介する。
また、兼六園は桂坂口が金沢城の石川門と向かい合わせになっている。
ぜひ金沢城の観光と同じ日程で周ってほしい。
兼六園の顔・霞ヶ池
ガイド本やパンフレットはもちろん、ネットでも「兼六園」と言えばこの霞ヶ池の風景が使われる事が多い。
園内最大の池だからか、兼六園の顔として存在している。
手前右側にあるのは「徽軫(ことじ)灯籠」。左右の足の長さが異なるので、石で調整している。
日本最古の噴水
兼六園の各見どころの中で僕が一番興味を示したのが、この噴水である。
文明が発達している現代、噴水なんて何ら珍しくもないが、この噴水は1861年に作られた日本最古のものだ。
当然、電気などない時代。少し高い場所に位置する霞ヶ池の水を、その高低差を利用して自然の水圧のみで噴出させている。したがって、霞ヶ池の水位によって、噴水の高さも変わるのだ。
当時の技術の高さに驚きを感じずにはいられない。
大雑把な明治紀念之標
西南戦争で命を落とした石川県兵士約400名の慰霊の為、明治13年に建てられた日本武尊像。
千歳台と呼ばれる、ただ石を積み上げただけの大雑把な台座に建っている。
この紀念之標周辺は「兼六園菊桜」も有名だ。小柄ながら約300枚もの花弁を付ける桜は、「兼六園内で最も美しい」と謳われている。
毎年4月下旬から約2週間が見ごろとなっており、落花までに花の色を3度変えるという特徴もある。
紅葉の山崎山
上から読んでも、下から読んでも「山崎山」である。
金沢城の守りを固めるために作られた約9メートルの人工の山ではあるが、なかなかどうして景色が良い。
「紅葉山」との別名を持つぐらい、秋には紅葉が広がる。残念ながら僕は9月末に訪れた為、紅葉は楽しむ事ができなかった。
紅葉にはまだ少し早かった感はあるが、紅葉シーズン以外の時期も景色は良い。恐らく、兼六園の中で最も絵になる写真が撮れるのは、ここ山崎山ではなかろうか。
桂坂
兼六園の数ある入り口のひとつ、メインの入り口となっている桂坂口周辺には、昔ながらの食事処が並んでいる。
正確には兼六園の園外になるので、5つのスポットにこの桂坂を組み込むのは間違いかもしれない。
ただ、兼六園に入らずとも、この周辺を歩いているだけで、兼六園の歴史を感じる事ができる。
桂坂口は、金沢城の石川門と向かい合わせになっているので、兼六園を観光する予定が無くても、金沢城観光の次いでにブラブラできる点も便利だ。
兼六園・営業時間とアクセス
石川県金沢市兼六町1
バス停「兼六園下・金沢城」下車すぐ
<金沢駅より>
ターミナル7番より右回り(RL)、左回り(LL)、シャトル(S)乗車
<近江町市場より>
武蔵ヶ辻停留場より左回り(LL)、シャトル(S)乗車
<ひがし茶屋街より>
橋場町停留場より右回り(RL)乗車
<21世紀美術館より>
徒歩すぐ
<にし茶屋街より>
広小路停留場より左周り(LL)乗車
<長町武家屋敷跡より>
香林坊停留場よりシャトル(S)乗車
金沢駅よりタクシー
約10分
車
・北陸自動車道 金沢西ICから約30分
・北陸自動車道 金沢東ICから約30分
・北陸自動車道 金沢森本ICから約20分
駐車場
約550台・7時30分~22時
最初の1時間350円 超過30分毎150円
22:00〜翌8:00(1泊)1,030円
営業時間
開園時間・年中無休
3月~10月15日 7時~18時
10月16日~2月 8時~17時
入園料
大人(18歳以上)310円
子人(6~17歳)100円
兼六園でおさえておきたい5つの見どころ・まとめ
兼六園は中国の詩人・李格非(りかくひ)の書いた「洛陽名園記」の文中より採って、宏大・幽邃・人力・蒼古・水泉・眺望の六勝を兼備するという意味で命名された。
その名に恥じぬよう、文化財保護法により特別名勝の指定を受けている。すばらしい景色が指定される「名勝」。その中でも「特別」と付いている事から、兼六園の景色がどれほど素晴らしいのかが分かる。
そんな兼六園の周辺には観光スポットが豊富にある。
金沢城・石川四高記念文化交流館・石川県立美術館・石川県立歴史博物館・加賀本多博物館・石川県立伝統産業工芸館、これらは全て、兼六園の徒歩圏内にあるばかりか、兼六園の入園とセットになったお得なチケットが用意されている。
「兼六園+1利用券」を購入すると、兼六園と上記の観光スポットどれか1つを利用することができ、料金は500円だ。
例えば、兼六園と金沢城両方を訪ねる場合、両方で620円。120円お得になる。2日に渡り利用できるのも、大きなプラスポイントだ。今日は兼六園、明日は金沢城、という具合に利用できる。
「兼六園+1利用券」は上記6カ所の観光施設および兼六園の入り口で購入する事ができる。ぜひ利用して、金沢をお得に観光してほしい。
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