牛タンに牡蠣に笹かまと、名物の食べ物が多い宮城県。
日本三景に数えられる松島も、例外ではない。牡蠣がとても有名だ。
松島海岸駅を降り立つと、あちらこちらに牡蠣を楽しめる飲食店が点在する。
そんな松島において、なぜかカレーパンが大人気だというのだ。
その証拠に、観光船の待ち時間にカレーパンをほおばっている人が多数。
その人気の秘密は、名産である牡蠣を使っているからなのだとか。
販売するのは宮城県内で十数店舗を展開する、地元民に根強く愛されるローカルチェーンのパン屋「パンセ」だ。
それも、この「牡蠣カレーパン」は松島店限定だというから、松島観光の際に購入しなければ、食べるチャンスは無い。
はたして、牡蠣とカレーパンは合うのか?多少の恐怖心も感じつつ、実食してきた。
1.JR仙石線・松島海岸駅徒歩5分
2.牡蠣カレーパンとずんだメロンパンのみを扱う
3.平日10:00~17:00/土日祝9:00~17:00年中無休
松島海岸の名物、パンセのカレーパン実食
松島海岸駅から徒歩5分、松島にやってきたら誰もが乗るであろう観光船の乗り場前に、パンセがある。
店に掲示してある宣伝文句を信じると、牡蠣カレーパンを食べた9割のお父さんお母さんが、「ホッペが落ちそうなぐらいうまい!」と叫ぶそうだ。
子供や爺さん婆さんは「うまい」と言わないのだろうか?
…なんてツッコミをいれつつ、1個300円(税込)もする観光地価格の牡蠣カレーパンを購入してみた。
ひとつひとつ手包みで作る牡蠣カレーパン
揚げたてを用意するので数分待ってほしいと言われ、他の客もいない状況にかこつけて、じっくりと観察させていただいた。
工場で大量生産された冷凍品を店舗で揚げるだけなのかと思っていたが、ひとつひとつカレーを生地で包んでいたのはビックリだ。
牡蠣は小ぶりなものを3個、むき身の状態で入れていた。
「カレーと一緒に煮込んでいるわけではないんだ?」などと、驚きが連続の、工程である。
「牡蠣を食べた」という満足感だけのためのカレーパン
いよいよ揚げたての牡蠣カレーパンを食すわけだが、半分に割った中身があまりにも汚く写るので、写真は遠慮しておく。
松島界隈では焼き牡蠣が1個200円が相場の中、3個のむき身が入って300円というのはお得なのかもしれない。
実際に食べてみても、牡蠣の身はプリっぷりで、牡蠣好きにはたまらない。
牡蠣は、フライにしろ鍋にしろ、片栗粉をまぶしてから火を通すと身が縮こまらずにプリっぷりの状態を維持できる。
高温で揚げてあるにも関わらず、このプリっぷりを維持しているということは、恐らく片栗粉の成せる技である。
カレーと一緒に煮込んだ牡蠣ではないため、カレーとの一体感は無い。
カレーも牡蠣も主張が強い食べ物なので、それぞれが独立している感じだ。
ただただ、牡蠣を食べたという満足感のために食べるカレーパンと言えよう。
カレーパンとしては、脂っぽさもしつこくなく、揚げたてだからかサクサク食感で美味しい。
松島へは仙台から約40分
松島海岸駅は、ご覧の通りローカルな駅で、規模も大きくない。周辺の線路は単線になっていて、各駅で対抗列車の通過待ちが発生する。
JR仙台駅からは、仙石線に乗って約40分。電車は毎時2本ベースなので、時間に余裕を持って行動したい。
パンセ松島店 営業時間とアクセス
宮城県宮城郡松島町松島町内75−14
平日10:00~17:00/土日祝9:00~17:00
年中無休
公式サイト
松島海岸の名物、海鳥も狙うおすすめの食べ物はパンセのカレーパン? まとめ
牡蠣との相性は?と問われれば、ちょっと首をかしげてしまうカレーパン。
カレーパン自体はとても美味しいので、牡蠣好きならば後悔することは無いだろう。
ただ、松島に立ち寄った際についでに楽しむものであり、この牡蠣カレーパンが松島行きの目的となることは無いと断言しておく。
1.JR仙石線・松島海岸駅徒歩5分
→仙台駅から約40分、毎時2本程度
2.牡蠣カレーパンとずんだメロンパンのみを扱う
→松島店限定
3.平日10:00~17:00/土日祝9:00~17:00年中無休
→イートインスペースも同様
コメント