ディナー予算・3,000~5,000円
混雑・ピーク時は待ちが出ることも
名古屋駅構内
おすすめ度★★★★☆
もっとも贅沢な「名古屋めし」として名高いひつまぶしを、手軽に味わうことができる「まるや本店 JR名古屋駅店」。
熟練の鰻師が仕上げた宮崎県産の国産うなぎは絶品だ。
名古屋市内の他の行列ができる老舗鰻屋が4,000円前後で設定しているノーマルなひつまぶしが、まるや本店だと2,980円とリーズナブルだ。
それでいて他の鰻屋に劣らず、とても美味しいうなぎが楽しめる。
「ひつまぶし」だから、3杯目はダシをかけていただくわけだが、まるや本店は、このダシも旨い。
うなぎから取ったダシを使用し、蒲焼との相性を成熟させる。
うなぎの量が増えた「上ひつまぶし」で3,550円、さらに量が増えた「特上ひつまぶし」で5,400円と、いずれもリーズナブルだ。
ただ、いくらリーズナブルと言っても、やはりうなぎは高い。雰囲気だけ楽しみたい場合には「ミニひつまぶし」2,350円も用意されているので、予算に応じて注文しよう。
【おひとり様歓迎】まるや本店はカウンター席アリ!
「まるや本店」は、名古屋に8店舗程の店があるが、創業は平成13年と比較的新しい。
JR名古屋駅の新幹線改札から程近い「なごやうまいもん通り」に、まるや本店のJR名古屋駅店がある。
新幹線までのちょっとした空き時間にも便利な立地だ。
店内はテーブル席の他にカウンター席も用意されている。おひとり様にも優しい心遣いである。
実際に僕が訪れた時も、数人のサラリーマンが美味しいひつまぶしに舌鼓を打っていた。
お昼時で混んでいたり、店内で食べるほどの時間が無い時は、店頭でひつまぶしのパウチが販売されていて便利だ。
皮まで香ばしく焼かれたうなぎは絶品
まるや本店のうなぎは、皮まで香ばしく焼かれパリッとしている。それでいて身はフワっとし、バランスが素晴らしい。
おひつに蓋がされて運ばれてくるスタイルも好きだ。自分のタイミングで蓋を開けた時の、なんとも言えない食欲をそそる香りがたまらない。
1杯目はそのまま
ひつまぶしの定義に従い、1杯目はそのまま食べる。
まるや本店のうなぎのタレは、創業以来の継ぎ足しで、控えめな甘さながらも深みがある。
うなぎには山椒をたっぷり、舌が痺れるくらいにかけて食べるのが好きなのだが、それは2杯目に譲った。
2杯目は薬味を乗せて
薬味はネギ・大葉・わさび・海苔が、どれもお替わり自由だ。
うなぎの白焼きににわさびを添えるのは一般的だが、蒲焼にわさびを添えるというのは、なかなか珍しい。ひつまぶし特有の文化なのだろうか。
もちろん山椒もたっぷりかけて、様々な薬味が口の中で主張する様を楽しんだ。
丼物というのは、どうしてもタレのせいでしつこくなりがちだ。こうして薬味でさっぱり食べるのも正解なのかもしれない。
3杯目はダシをかけて
ひつまぶしの3杯目はお茶漬けにするのが流儀だ。しかしまるや本店は、お茶ではなくダシをかける。
うなぎからとったダシなので、当然、うなぎとの相性もばっちりだ。
このダシは3杯目に使うということで、冷めてしまわぬよう、途中でお願いすると運んできてくれるシステム。追加のお替わりもできる。
うなぎの蒲焼としては珍しく、皮がパリパリに焼かれている、まるや本店のうなぎ。恐らく、3杯目にダシをかけることを想定してそうしているのだろう。
ダシをかけても香ばしさが残って、とても美味しくいただけた。
ただ、まるや本店のうなぎのタレは、少々あっさりしている。普段からこってりした丼タレが好みの場合は、ダシをかけると物足りなく感じるかもしれない。
卓上にうなぎのタレも置いてあるので、タレをかけてからダシを注ぐといいだろう。
まるや本店JR名古屋駅店・営業時間とアクセス
JR名古屋駅構内
11:00~23:00(L.O.22:00)
定休無し
贅沢!名古屋駅「まるや本店」のひつまぶし・まとめ
「ひつまぶし」の食べ方で「4杯目」があるのをご存じだろうか?
え?知らない?
僕が編み出した食べ方ゆえ、知らなくて当然(笑)
僕はひつまぶしを十字に分け、4等分する。セオリー通りに1杯目はそのまま、2杯目は薬味で、3杯目はダシをかけて、それぞれ楽しむ。
そして4杯目は、その中で一番美味しかった方法で食べるのだ。
幸い、まるや本店は薬味もダシもお替わりができる。4杯目の為に少し残しておこうなんて心配もいらない。
そして僕が4杯目で試した、つまり一番美味しかった食べ方は、2杯目の薬味乗せだった。
ぜひ4杯目をお気に入りの食べ方で楽しんでみてほしい。
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