博多駅から往復交通費・約1,300円
観光費用・~1,000円
移動含めた所要時間・3~4時間
学問の神様、菅原道真を祀る太宰府天満宮は、全国の天神の総本山とされる。
毎年200万人もの初詣客で賑わい、さらに年間800万人もの人々が訪れる、福岡において最も有名な観光地だ。
2019年5月、新元号である「令和」に改元されたのは記憶に新しい。
「令和」の文字は万葉集、梅花の歌三十二首の序文から典拠された。
「梅花の歌」は、かつて太宰府で行われた「梅花の宴」を歌ったもので、太宰府天満宮と密接に関係しているのだ。
つまり福岡に訪れたならば、太宰府天満宮で参拝することが、「令和時代の福岡観光スタイル」と言えよう。
この記事では、短時間で太宰府天満宮の観光を終えたい人向けに、外せないポイントのみに絞って紹介する。
福岡観光の目玉!太宰府天満宮の見どころ
太宰府の観光は、駅から続く参道と天満宮内の、2つのエリアを主として回ると良い。
参道については記事後半のトピックで紹介するとして、まずは天満宮の見どころを紹介しよう。
太宰府天満宮の御神牛が伏せている理由
全国に約1万2,000あるとされる天満宮・天神社のほとんどに、伏せた姿勢の牛の像が置かれている。
1万2,000の頂点に立つ太宰府天満宮も例外ではなく、11体もの御神牛(ごしんぎゅう)と出会うことができる。
太宰府天満宮の成り立ちは、「菅原道真の遺骸をのせた牛車を牽引していた牛が、うずくまり動かなくなった場所を、菅原道真の墓とした」ことに由来する。
このような経緯から、牛は菅原道真(=天神様)の使いとされ、全国の天満宮・天神社に、うずくまった伏せた姿の御神牛像が置かれているのだ。
御神牛は撫牛(なでうし)とも呼ばれる。自分の身体の悪い部分を撫でてから、御神牛の身体の同じ場所を撫でると、病が治るというのだ。
学問の神様にあやかり、頭を撫でていく参拝客が多く、御神牛は頭の部分だけ塗装が剥げていた。
太宰府天満宮ではおみくじは必須
梅の木がたくさん植えられている太宰府天満宮だが、実は四季折々の草木が植えられていて、どの時期に参拝しても、自然を感じることができる。
早春には梅の花の色で埋め尽くされ、春になれば桜の花の色で埋め尽くされる。
初夏には菖蒲が、秋には菊が。
それらに合わせて、おみくじの紙の色が変わるのが、太宰府天満宮の面白いところだ。
毎年、初詣にしか行かない人は、梅をイメージした淡いピンクのおみくじしか見ることができない。
ぜひ、いろんな季節に参拝し、おみくじを楽しんでみてはいかがだろうか。
全国から奉納される酒樽
菅原道真公が梅を愛したという伝説や、万葉集の「梅花の歌」からも分かるとおり、太宰府天満宮では梅の木がたくさん植えられている。
太宰府天満宮にとって、「梅」の存在は大きい。御神酒(おみき)はもちろん「梅酒」。
天満宮内に実った梅を使い、梅酒が作られるのだ。
ところが、これだけ有名な神社ともなると、全国各地の酒蔵から酒樽が奉納され、本殿の櫻門前には大量の酒樽が積まれる。
それも、月桂冠や菊正宗といった有名どころから、聞いたことのない酒樽まで、幅広い。
この酒樽に圧倒されて、御神酒を勘違いしないようにしよう。
大宰府天満宮の参道で梅ヶ枝餅を食せ!
大宰府天満宮は「梅」と関係が深いことは前出の通り。
参道でも「梅」の焼き印が入った「梅が枝餅」という饅頭がいたるところで売られている。
中でも、特に美味しい2つの店を紹介しよう。
茶房きくち
茶房きくちでは、北海道十勝産の最高級あずきを使用したあんこを、パリパリに焼けたもち米でできた皮で挟む梅ヶ枝餅がいただける。
焼き立てアツアツの梅ヶ枝餅には、ふっくら炊かれたあんこがギッシリ。
もち米の香りを強く感じられる、甘すぎずに上品な味わいだ。
1つ120円、持ち帰るもできる。
やす武
やす武は蕎麦屋だが、店頭で梅ヶ枝餅も販売している。
やす武の梅ヶ枝はクセがなく、あんこの上品な甘さがスーと入ってくる。
パリパリに焼かれたもち米の皮と、もちもちした内側の食感が楽しい。
他の店に比べてクセがないため、最初に食べる梅ヶ枝餅としておすすめしたい。
やす武の梅ヶ枝餅は通販でも購入できるので、自宅で味わうのもいいだろう。
福岡観光の目玉!太宰府天満宮・アクセス
福岡県太宰府市宰府4丁目7番1号
博多駅より西鉄バス約45分
福岡観光の目玉!太宰府天満宮の満喫ガイドまとめ
福岡で数少ない、ちゃんと観光ができる場所。それが大宰府天満宮だ。
博多駅からは多少移動時間が必要だが、4時間程度の空き時間があれば堪能できる。
受験シーズンや初詣などの関係で秋~冬が混雑する傾向にあるようだ。なるべくなら春~夏を選ぶといいだろう。
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