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【博多】駅から10分の観光地!「承天寺」が日本の生活をガラリと変えた

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博多千年門

承天寺観光目安
博多駅から往復交通費・約500円
観光費用・~1,000円
移動含めた所要時間・1~2時間

「いいくに」から最近「いいはこ」に変わった鎌倉時代、1241年に創建された承天寺。

宋の貿易商人・謝国明(しゃこくめい)の援助により円爾(えんに)が開山した承天寺では、この二人にまつわる「発祥」の話が豊富にある。

その「発祥」は、現在の日本においてあたり前のことばかり。もしこの二人が存在していなかったら、我々の生活はガラリと変わっていたのかもしれない。

例えば、

・静岡茶(緑茶)の発祥
・うどん/そばの発祥
・年越しそばの発祥
・日本三大織物「博多織」の発祥
・饅頭の発祥
・博多祇園山笠の発祥

などなど、数多くの日本古来のものが「承天寺」出身なのである。

福岡・博多を訪れた時は、日本人の生活スタイルの基盤となった承天寺を観光してみるのも面白い。

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発祥の地を裏付ける承天寺の石碑

石碑

承天寺では、様々な発祥にまつわる石碑が建てられている。

左から「うどん・そば発祥の碑」、「饅頭処の碑」、「満田弥三右衛門の碑」

静岡茶(緑茶)発祥の地としての承天寺

円爾は晩年、仏教修行の為に渡った宋から持ち帰った茶の種を故郷の駿河(現・静岡)に植え、茶の栽培を広めた。

このことから、静岡市では、円爾の誕生日である11月1日を「お茶の日」としている。

うどん/そばの発祥地としての承天寺

円爾は製粉技術も日本に持ち帰り、うどんやそば、饅頭の作り方も広めた。これにより、米のみだった日本の主食に、粉ものが加わったのだ。

さらに、謝国明が大晦日に貧しい人々にそばを振舞ったことが、年越しそばの起源とされ、現在まで続く年の締めくくりの文化となっている。

日本三大織物「博多織」発祥の地としての承天寺

円爾とともに宋から帰国した博多商人・満田弥三右衛門が持ち帰った唐織の技術が、献上品としても名高い博多織の始まりとされる。

博多祇園山笠発祥の地としての承天寺

「博多どんたく」と並び有名な「博多祇園山笠」。

疫病が流行していた博多で、円爾が施餓鬼棚に乗り聖水を撒いて街を清めたのが始まりとされる。

櫛田神社の祭りであるにも関わらず、今日でも承天寺の門前に清道を設けるのは、この歴史背景からである。

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承天寺の本堂「方丈」前には洗濤庭が

洗濤庭

承天寺の本堂である方丈には立ち入ることはできないが、門から眺めることはできる。

円爾らは九州北西部の過酷な玄界灘を渡った。その玄界灘を白砂で表現した洗濤庭(せんとうてい)が、方丈の前に広がる。

方丈側が日本、向こう側を中国(宋)ととらえ、承天寺が日本と中国の架け橋であったことが分かる。

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承天寺・営業時間とアクセス

福岡県福岡市博多区博多駅前1丁目29−9
博多駅徒歩10分・祇園駅4番出口徒歩2分
9:00~17:00

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博多駅から徒歩10分「承天寺」・まとめ

博多駅から徒歩10分という立地にありながら、都会の喧騒から離れ、とても静かな時間が流れる承天寺。

福岡の人のみならず、全国すべての人にゆかりのある寺院だ。

うどん・そば発祥の地としてふさわしく、円爾の記録を再現した中世うどんが自慢の「春月庵」もすぐ隣にある。

承天寺と春月庵をセットで訪れても、2時間もあれば事足りる。新幹線の待ち時間などに訪れてみてはいかがだろうか。

福岡市観光
この記事を書いた人
ジャパトラ

関東在住の30代オッサン。
海鮮と海外ドラマをこよなく愛するブロガー。
「旅先のチェーン店、入るべからず」が座右の銘
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【わんたび】

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