高崎は「だるまの街」として有名。
「福だるま」や「高崎だるま」とも呼ばれる縁起だるまの発祥の地が、今回紹介する少林山達磨寺である。
白衣観音と並び、高崎市内の二大観光地なので、ぜひとも行っておこう。
①歴史好き・変わったお寺に興味がある人
②だるま開眼したい人
③御朱印ガール
JR高崎駅から少林山達磨寺へは、バスか電車で行ける。バスなら片道20分、電車なら7分+徒歩20分。
それぞれ本数が少ないので、事前計画は必須だ。この記事では、少林山達磨寺への行き方や電車やバスの時刻表、観光の見どころなどを紹介していく。
現地に向かう前の予習として使ってほしい。
JR高崎駅から信越本線で7分
<JR高崎駅から往復含む観光時間目安>
2時間
<交通費含む観光費用目安>
500円以下
少林山達磨寺へのアクセス
JR高崎駅から少林山達磨寺へは、タクシーでも15分程度で到着するが、ここではバスと電車でのアクセス方法を解説する。
ぐるりんバス少林山線で行く場合
JR高崎駅西口④乗り場から出発する。往復ともに1日4本と、便数は少ない。
少林山達磨寺の最寄停留所は「少林山入口」で、下車後、徒歩1~2分と便利である。
バス所要時間は往路で20分、復路で30分だ。
ぐるりんバスの支払では交通系電子マネーが使えないので、現金(200円)を用意しよう。
電車JR信越本線で行く場合
JR高崎駅より信越本線に乗り7分、わずか2駅の「群馬八幡駅」が、少林山達磨寺の最寄駅である。
上下線ともに、1本/hのペースで運行している。
電車で行く場合、JR群馬八幡駅から少林山達磨寺まで徒歩20分程かかるので、復路の電車の時間に注意しよう。
JR群馬八幡駅から少林山達磨寺までの行き方
JR群馬八幡駅を降りたら、左に進もう。
マップ①駐輪場の端を左折
左側の白柵で囲われた駐輪場の端を左折し、車が入れない細い路地を道なりに歩いていこう。
左折しないで真っすぐ進んでも目的地に到着する。が、歩道がない上に車の往来も頻繁なので、あまりお勧めはしない。
マップ②踏切を渡ってひたすら真っすぐ
やがて左手に踏切が出現するので、渡ってひたすら真っすぐ進もう。
もし往路で駅に向かう際は、電車の時間に気を付けよう。あまりギリギリに行くと、踏切の遮断機が下がっていて電車に間に合わない事態となる。
マップ③18号線の横断歩道を渡り、橋へのスロープを上がっていく
やがて国道18号線のT字路に出るので、横断歩道を渡って右折しよう。先にある橋へのスロープを登っていく。
また、横断歩道を渡らずに右折するとセブンイレブンがある。駅から少林山達磨寺間でコンビニはここだけだ。
マップ④橋を渡り、左折
スロープの頂上まで来たら、左折して橋を渡ろう。
橋を渡りきるとT字路になっているので、横断歩道を渡り、左折しよう。
マップ⑤1本目を右折
橋を渡って左折したら、すぐ1本目の道を右折しよう。ここまでくれば、あと1~2分程で到着だ。
ちなみに、赤丸で囲った場所に、少林山入口バス停がある。
マップ⑥変則十字路を左方向
急な坂道を道なりに上っていくと、やがて変則十字路が現れる。この変則十字路を左方向に進んでいこう。
するとそこはもう、少林山達磨寺である。
バスと電車の時刻表と、利用の仕方
バスと電車の時刻表を、まとめてみた。往路は赤、復路は青、バスは往復ともに緑で表している
少林山達磨寺での見学時間を60~90分、JR群馬八幡駅ー少林山達磨寺間を片道徒歩20分で計算した。往路と同じ行(ぎょう)の復路の電車(バス)に乗ると、ちょうどいい塩梅になるようにまとまてある。
高崎駅9:20発のバス→少林山入口停留所9:41着
現地での観光90分→11:10頃、達磨寺を出発
群馬八幡駅まで徒歩20分→11:30頃、駅到着
群馬八幡駅11:34発の電車で高崎駅へ
また、少林山達磨寺の各施設の拝観時間は午前9時から、だるまを購入したり絵付け体験などは10時からだ。したがって、早い時間は散歩する程度となるため、見学時間を短めに設定している。
少林山達磨寺の見どころ・観光ポイント
少林山達磨寺でぜひ体験してほしい見どころを、3つ紹介する。
見どころ①霊符堂で圧巻のだるまを
「達磨寺」と言うだけあって、寺の様々な場所にだるまが置かれている。
中でも霊符堂(通称・本堂)は、両目の書かれただるまが、所狭しと置かれている。
会社名や団体名、中には有名人の名前が入っただるまもあるので、時間に余裕があれば探すのも面白い。
見どころ②だるま開眼
だるまは黒目が入っていない状態で売られているのが普通で、魂を込める目的で目を書かなければならない。これを「開眼(かいげん)」と言う。
開眼の方法としては、まず片目を書き、願いが叶ったらもう片方の目も書く方法が一般的だ。
地域や家庭によっては、予め両目を書いて飾っておくパターンや、願いが叶ってから両目を書くパターンも存在する。
少林山達磨寺では和尚による開眼により、だるまの左目(向かって右)のみを書き、願いが叶ったのち、右目(向かって左)を書き足す作法である。
見どころ③本来の御朱印
御朱印ブームの昨今、寺院での御朱印集めを趣味としてる人も多いだろう。
商売魂が盛んな寺院が多く、「300円や500円と設定された金額を支払うと御朱印が貰える」なんて勘違いしている人もいるに違いない。
御朱印とは本来、納経の証としていただくもの。お布施の気持ちなので、思い思いの金額を渡せば良い。
少林山達磨寺では、そんな本来の御朱印にこだわっており、納経をする必要がある。自宅で写径をしてこなかった場合でも、現地で十文字写経ができるので安心だ。
そして御朱印をいただいたら、少林山達磨寺では金額が設定されていないので、感謝の気持ちの分だけお布施しよう。
少林山達磨寺の豆知識・知っトク情報
少林山達磨寺を見学するにあたり、役に立つトリビアをいくつか紹介しよう。
豆知識①縁起だるまに隠された「福」
縁起だるま(別名・高崎だるま)は、ひとつひとつが職人の手書きで絵入れされている。
共通するのは眉と髭。眉は必ず鶴になり、髭は亀になる。縁起のいい鶴と亀が隠されているのだ。
豆知識②それって「絵馬」って言うの?
少林山達磨寺は、だるまの聖地らしく、絵馬もだるまである。形がだるまなので「絵馬」ではなく「絵だるま」のような気もするが…
豆知識③だるまの発祥は江戸時代
だるまは古来より伝わる文化かと思いきや、意外にも比較的近年に始まった文化らしく、その始まりは江戸時代。
天明の大飢饉の影響で困窮した農民を救済しようと、少林山達磨寺の9代目東獄和尚が「一筆達磨札」を近在の家々に配ったのが始まりだ。
この一筆達磨札をもとにだるま作りがおこなわれ、農民の副収入となる。
現在の高崎市は、だるまの製造で全国の8割を占める「だるま都市」。縁起の良いものを作って街が栄えたわけで、だるまの効力ここにアリ!と言ったところだろうか。
少林山達磨寺の詳細な基本情報・アクセス
<住所>群馬県高崎市鼻高町296
<電話番号>0273228800
<営業時間>
寺務所・札場:9時~17時
祈祷受付:9時~16時
達磨堂:9時~17時
売店だるだる:10時~16時
だるま絵付け体験受付:10時~15時40分
<定休日>なし
<入場料>無料
<電車アクセス>JR群馬八幡駅より徒歩20分
<車アクセス>前橋IC、高崎ICより30分、駐車場無料
縁起だるまの「少林山達磨寺」行き方と見どころを紹介まとめ
だるまの街・高崎で、絶対に外せない観光地であるにも関わらず、バスも電車も本数がとても少ない。他の観光地との兼ね合いも考慮し、スマートに回りたいところ。
今一度、電車とバスの時刻表を貼っておくので、ぜひスマホに保存して役立ててほしい。
※バスは緑
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