札幌グルメといえば海鮮が有名だが、ジンギスカンも名物となっている。
羊の肉を使うジンギスカンは、その独特の臭みから敬遠する人も多いだろう。
ところが「いただきます。」のジンギスカンは、全く臭みがない。臭みがないどころか、とても甘い。
その秘密は、直営の農場で飼育から加工まで一貫しておこなっており、質の高いジンギスカンが直営ならではの安価で食べることができる。
「ジンギスカンは臭みがあるから」と先入観で毛嫌いしている人も、「いただきます。」で「いただきます。」してみてはいかがだろうか。きっとジンギスカンに対する先入観が打ち消されるであろう。
いただきます。の外観と雰囲気/並ぶシステムに難あり
繁華街に突如、一軒家風の建物が出てくるため、大変分かりやすい。
店内は綺麗で、クローゼットに上着を預けるので、匂いの心配もない。コの字型のカウンターのみの客席は、大人数には向かないだろう。
「いただきます。」は、行列が絶えない。3~40分待つことはザラである。
このボードにも掲示してあるとおり、一度店内のシートに名前を書いてから、列に並ぶのが、この店のルールだ。
しかし、このボードが入り口前、つまり行列の最前列にしか置かれておらず、行列の最後尾に並ぶ前に目にすることはない。
常連ならばこのシステムを理解しているのかもしれないが、観光客は当然しらない。
僕も知らずに並んで30分程待ち、ついに次が自分の番というタイミングでこのボードを目にした。
時すでに遅しである。僕を抜かし、僕の後ろの人が名前を呼ばれた。店員曰く「名前を書いて、また並びなおしてくれ」とのこと。
納得はいかなかったが、この店のルールとあらば、従うより他ない。さらに40分待った。
観光で「いただきます。」に食べに行くときは、あなたは間違えないように注意していただきたい。
いただきます。で実際にジンギスカンを食べた感想/臭みは全く無し
牛肉で言うところのA5ランク以上の高級羊肉「北海道産サフォーク種」は、臭みが全くなく、甘い。そして柔らかい。それゆえ、厚みがあっても噛み切れないことなどない。
軽く焼いてミディアムレアで食べるのがおすすめだ。適度な弾力がクセになる。また、新鮮な良肉なので、タレもいいが塩で食べるのもおすすめしたい。
「いただきます。」は、直営農場で羊を育てているからこそ、羊の様々な部位が提供できるのが強みだ。肉だけでもバラ・ロース・肩など、牛肉の焼肉屋に負けない品ぞろえである。
さらには珍しい内蔵系も充実している。レバーがおすすめとのことだ。ただ内蔵系は数も少なく、早い時間に行かなければ品切れになってしまう。
30分+40分待った僕の口には入ってこなかった。(根に持つ系)
いただきます。のその他メニューと価格
ジンギスカン…980円/ロース・肩ロース…1,790円
マエバラ…1,790円/ヒレ…3,300円/中落ち…1,790円
カッパ…580円/クラコウソーセージ…580円
レバー…980円/おかわり野菜…330円
※当記事内の価格は全て税抜
いただきます。の基本情報、営業時間とアクセス
【住所】北海道札幌市中央区南5条西5丁目1−6
【電話番号】050-5868-1213
【営業時間】11:30~2:30(日祝は22:30まで)
【定休日】無し
【キャッシュレス】不可
【アクセス】地下鉄南北線すすきの駅4番出口 徒歩2分
▶公式サイトはこちら
立地:★★★★☆/駅から近く便利
コスパ:★★★☆☆/特定の部位を頼むと高くつく
清潔度:★★★★★/とても綺麗
接客:★★★☆☆/余裕が無い感じ。新人を叱咤する場面あり
入りやすさ:★★☆☆☆/入りやすいが、入るまでの説明が不十分
すすきの「いただきます。」で臭みの無いジンギスカンを まとめ
安いイメージの羊肉だが、「いただきます。」は値段が高い。一皿6切れ程度で1,000円近くする。
これは高級羊肉「サフォーク種」を使っているからであり、むしろ「サフォーク種」を出す店としては安い。直営農場で育てている利点である。
全く臭みのないサフォーク種を高いと見るか安いと見るかは、人それぞれだろう。羊独特の臭みが好きな人は、あえて高いサフォーク種を食べなくてもいいのだから。
「羊の臭みは苦手だけど、北海道ならではのジンギスカンが食べたい」という人にはおすすめのお店だ。
コメント