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【肥後橋】伝説のうどん屋「はがくれ」のDNAを継ぐ「木田」へ。噂の60分待ちは本当だったのか?

この記事は約7分で読めます。

大阪、木田

大阪で最も美味しいと評判だった、北新地のうどん屋「はがくれ」。

「うどんぐらい好きに食わせろ」と心の中で叫びたくなるほど、クセのある大将が懇切丁寧にうどんの食べ方を教えてくれた名店でした。

言われるがままに、生醤油を2周半回し、2本ずつ口に運ぶ食べ方で味わった「冷やし生醤油うどん」は、まさに絶品。

大阪を訪れる度に通っていた僕にとって、「はがくれ」の閉店は、大阪でうどんを食べる機会を失うことを意味しました。

そんな中、「はがくれ」で修行をし、その味を受け継ぐお店が大阪肥後橋にあると聞けば、行かずにはいられません。新たな名店「木田」です。

名店の味がまた味わえるという期待に胸を膨らませる一方で、気になる噂も耳にしました。

なんと木田では、注文からうどんが提供されるまでに60分もの時間がかかるとのこと。

サラリーマンの昼休みでは絶対に間に合わないであろう待ち時間に仰天しながらも、その噂の真相を確かめるべく、お店にお邪魔しました。

クセのある「はがくれ」の大将の弟子。木田の大将もまたクセがあるのか。それならば、提供まで60分の噂もまんざら嘘ではないだろう…そう思いながら、お店の扉を開けました。

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木田の外観と雰囲気|まるで隠れ家?アクセス方法も解説

木田外観

グーグルマップのナビ通りに地下鉄四ツ橋線・肥後橋駅から歩くと、民家の勝手口に繋がっているかのような、とても狭い路地に入っていきます。

もはや道かどうかも分からない家と家の間を通り、「ここは私有地では?」と不安に思う頃に、突如として木田の建物が現れます。

土佐堀通りから

一本向こうの土佐堀通りからでもアクセスは可能ですが、奥まった場所にあります。写真の通り外観からはお店の存在を確認できません。写真の路地を左に入るのが目印です。

店内はカウンター席のみ。厨房に向かって7席、厨房に背を向ける形で壁に向かって8席の合計15席です。

「食事はエンタメだ!」と言わんばかりの、大将のハイテンションで圧倒される接客。「おもてなしの心」が行き届いた女将さんの接客。

どちらも他では体験できない、唯一無二の時間が過ごせます。

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提供まで60分は本当だった!待ち時間の理由とは?

入店すると、ホールを担当する女将さんに「提供まで30分かかります」と告げられました。

噂の半分の時間ではあるものの、提供を待つ客が3人しかいない状態で30分とは、一体どんな理屈なのでしょうか。

店内の様子を観察していると、どうやら15分単位でうどんを提供しているようです。

木田では注文が入ってから生地を伸ばし、切り、茹で上げるため、時間がかかるのでしょう。

一度に茹でられる量も限られているようで、提供待ちが4人目の僕に30分かかると言われたことからも、一度に3人前ほどの調理が限界のようです。

つまり、開店と同時に15席が満席になれば、15人目のお客にうどんが提供されるのは、計算上早くて75分後ということになります。

木田の大将は、うどんを茹でている間に次のお客さんの生地を伸ばすような効率的なことはしません。茹で上がったうどんに、お客さんの前で最後のひと仕上げをするパフォーマンスを行うからです。

そのパフォーマンスが終わってから、次のお客さんのうどんに取り掛かるという、良くも悪くもマイペースなスタイル

調理時間5割、会話時間5割といったところで、店内はとても和やかなムードに包まれていました。

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木田で実際に冷やし生醤油うどんを食べた感想

さて、何度も言っているとおり、木田では注文から提供まで時間がかかります。

その待ち時間にちょっとしたスナックがサービスされます。

うどんを揚げたやつ

うどんを揚げたやつ

正式名称は分かりませんので、「うどんを揚げたやつ」と呼ぶことにします。

うどんの切れ端を揚げて塩を振ったものなのですが、これがシンプルで美味しい。

ビールを飲んでいたら最高の肴になっただろうな、と少し後悔しました。

木田の冷やし生醤油うどんは本当に美味しいのか?

薬味

待つこと30分、いよいよ注文したうどんが完成しました。

はがくれ」と同じく木田の名物メニュー、冷やし生醤油うどんです。まずは薬味が運ばれ、続いて大将自らうどんの仕上げのパフォーマンスが。

大根おろしとネギを豪快に手掴みでうどんに乗せ、スダチを絞ります。そこへ生醤油を2周半。

冷やし生醤油うどん

はがくれのDNAを受け継ぐうどんを目の前にしては、よだれが垂れるのを我慢できません。

「2本ずつ食べろ」という指定もはがくれと変わらず、その通りに食べました。

白く光り輝くツヤのあるうどんは、少し細め。ビジュアルははがくれそのものです。

生ぬるい冷やしを出す店も多い中、木田ではしっかりと氷で締められ、確かなコシを感じました。歯を押し戻す弾力が心地よいですね。

はがくれの大将の口癖だった‟うどんは刺身”が、まさにその通り。

口に入れるとモチモチとした食感のうどんが、まるで活きの良い魚のように喉に滑り込んできます。後追いのスダチの爽やかさも手伝い、後味もスッキリ。

やはり「はがくれのDNA」は侮れませんね。

十品目のかやくご飯も絶品!大将の実家は道頓堀の老舗だった

かやくご飯

木田の大将の実家は、道頓堀で100年続く老舗の「大黒屋」だそう。そのご縁で、大黒屋仕込みのかやくご飯も楽しめます。

ご飯は比較的柔らかめで、これは好き嫌いが分かれそうですが、僕は味が最高だと感じました。

十品目の具材が非常に細かく刻まれており、出汁に旨味を加えています。どこか懐かしい、昔ながらの素朴な味わいでした。

もちろん、うどんとの相性はバッチリです!

うどんと相性抜群の天盛も

天盛

うどんと相性の良い天盛も注文しました。

椎茸、那須、海老、アスパラ、玉ねぎ、さつまいもと、種類が豊富です。

厚衣でしっとりした食感の天ぷらは、天つゆとの相性が最高。揚げ過ぎず絶妙な揚げ具合で、素材の味もちゃんと感じる一皿です。

塩も提供されましたが、個人的には薄衣でカラッと揚がった天ぷらのほうが塩と合うような気がしました。

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木田のその他メニューと価格

<冷>
ざる…850円/生醤油…900円/冷かけ…850円/ぶっかけ…850円
納豆ぶっかけ…1,000円/海老天ぶっかけ…1,100円/ざるカレー…1,200円
ちく玉天ぶっかけ…1,100円/とり天ぶっかけ…1,150円
山かけ…1,100円/天ざる…1,350円

<温>
釜あげ…850円/生醤油…900円/釜玉…900円/かけ…800円
きつね…1,000円/きざみ…900円/月見…850円
天ぷら…1,200円/天釜…1,350円/カレー…1,000円~

おでん…各200円/半熟卵とちくわの天ぷら…400円
ガリ天…250円/野菜天…700円/天盛…1,000円/白飯…200円
十品目のかやくご飯…350円/玉子めし…250円

※当記事内の価格は全て税込
※記事内のメニューや価格は2025.9現在

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木田の基本情報、営業時間とアクセス

【住所】大阪府大阪市西区江戸堀1丁目23−31
【電話番号】06-6441-1139
【営業時間】11:00~16:30(土曜日は14:30)
【定休日】日曜日
【予約】不可
【キャッシュレス】不可
【アクセス】地下鉄四ツ橋線「肥後橋駅」2番出口より西へ徒歩3分

超個人的5段階評価
立地:★★★☆☆/駅から近いが分かりにくい場所
コスパ:★★★★★/値段以上のうどんが味わえる
清潔度:★★★★★/とても綺麗
接客:★★★☆☆/テンション高めで好き嫌い分かれそう
入りやすさ:★★★☆☆/提供までの待ち時間がネック
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伝説のうどん屋「はがくれ」のDNAを継ぐ「木田」へ。噂の60分待ちは本当だったのか?まとめ

名店はがくれの大将同様、木田の大将もやはりクセがありました。注文から提供までの待ち時間や、大将と女将さんの軽快なトークは、人を選ぶ店かもしれません。

提供までの時間に空回りした接客をすることもありますが、運良く厨房側のカウンターに座ることができれば問題はないでしょう。

しかし、厨房に背を向けて座る壁側のカウンターに座った人はどうでしょうか。大将と他のお客との会話ばかりが後ろから聞こえ、うどんはなかなか出てきません。

丁寧な仕事をしているのでしょうが、良くも悪くもマイペースな店なのです。

ですが、待たされる甲斐あって、うどんは絶品です。ぜひ時間に余裕のある時に、木田のうどんを2本ずつすすってみてください。

大阪市グルメ
この記事を書いた人
ジャパトラ

関東在住の40代オッサン。
海鮮と海外ドラマをこよなく愛するブロガー。
「旅先のチェーン店、入るべからず」が座右の銘
でもスタバは入るぉ。
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