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【仙台】徹底比較!牛タン発祥の店「味太助」と「旨味太助」はどっちがおすすめ?

この記事は約7分で読めます。

太助

せっかく仙台に来たからには、名物の牛タンは食べて帰りたいものです。

全国の焼肉店で見られるものとは一味違う、独特のスタイルで提供される仙台牛タン。炭火で香ばしく焼き上げられ、味付けまでされた牛タンは、まさに別格の美味しさです。

仙台には数多くの牛タン専門店がありますが、やはり外せないのは牛タン発祥の店。しかし、ネットで調べると味太助」と「旨味太助」という、二つの発祥店が存在することに気がつくはずです。

味太助旨味太助どっちに行けばいい?」「発祥の店はどっち?」そんな疑問を抱いてこの記事にたどり着いたあなたに、結論を先に伝えておきましょう。

もしあなたが本物の仙台牛タンを味わうなら、「旨味・太助」を選ぶべきです。

この記事では、実際に両店を食べ比べた僕が、両店の歴史から牛タンの味、店の雰囲気、価格まで徹底的に比較します。

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仙台牛タン発祥の歴史を知る

仙台牛タンの生みの親は、故・佐野啓四郎氏です。食料不足が続いた戦後、GHQ進駐軍が捨てていた牛のタンとテールを有効活用しようと考えたのが始まりでした。

都市ガスが普及する前だったため、牛タンは炭火で焼かれ、主食には麦飯が用いられました。

冷蔵設備も乏しかったため、付け合わせには長期保存できる浅漬けや、佐野氏の出身地である山形の伝統料理「味噌南蛮(青唐辛子の味噌漬け)」が添えられました。

この独自のスタイルは、今日まで頑なに守り継がれています。

そしてこのスタイルを受け継いでいるのが、今回ご紹介する「味太助」と「旨味太助」です。

創業者・佐野啓四郎氏の息子が受け継ぐ「味太助」

創業者の実の息子が2代目店主を務めている「味太助」。

現店主は「創業者が作り上げた味太助こそが、仙台牛タン発祥の店だと主張し、公式ウェブサイトでも「旨味太助」をのれん分けした分店として紹介しています。

創業者・佐野啓四郎氏の一番弟子が受け継ぐ「旨味太助」

一方、「味太助」から分店扱いを受けている「旨味太助」の店主は、創業者・佐野啓四郎氏の一番弟子であり、娘婿でもあります。

味太助」を受け継ぐ立場ではありましたが、創業者の実の息子が後継者争いに加わったため、別の店を開業した経緯があります。

両店は仙台市内の中心部でわずか100mほどしか離れていませんが、「味太助とは何ら関係のない店」という注意書きを店内に掲示するなど、複雑な事情が見え隠れします。

結局、どっちが後継者?

創業者の実の息子こそが後継者だと考える味太助の現店主。

一方、創業者である佐野氏のもとで長年修行を積んできたのは、旨味太助の店主です。

どちらが「味を受け継ぐ後継者」なのか。この問題は、我々が実際に両店を訪れて判断するしかありません。

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結論から言うと「旨味太助」が断然おすすめ

僕は、2日間にわたり両店を訪問し、それぞれランチとディナーで2回ずつ、牛タンを味わってきました。

仙台牛タン発祥の店を名乗る2つの店を食べ比べるためです。

そして、牛タンそのものの味に大きな違いはないものの、様々な観点から旨味太助」に行くべきだと結論付けました。

味太助の牛タンレビュー:味にバラつきがあり、雰囲気は重め

味太助の牛タン定食

創業者の息子が店主を務める「味太助」。

「創業者の店」として、開店前から観光客が行列を作ります。

焼き場を担当する大将は職人気質で、挨拶もなく、無言でおしぼりを置くことでお客に席を知らせます。店内は誰一人会話しておらず、異様に重たい空気が漂っていました。

牛タン定食1人前(牛タン3枚)、2,500円を注文しました。

運ばれてきた牛タン定食は、炭火の香ばしさが食欲をそそります。盛り付けはもう少し工夫が必要ですが、食べ応えのある固めの食感はまさに伝統的な牛タンそのもの。

ただ、2日間の訪問でテールスープの味が薄かったり濃かったりと、安定しません

「食」は味だけではなく、雰囲気によっても美味しさが変わるものです。この点で、静まり返った店内で黙々と食べる牛タンは、少し味気なく感じてしまいました。

旨味太助の牛タンレビュー:最高のバランスと安定感

旨味太助の牛タン定食

一方、「旨味太助」は創業者の一番弟子である娘婿が炭場に立ちます。

こちらは観光客よりも常連客が多いように感じました。入店待ちの行列も、味太助の3割程度です。

店内は活気があり、従業員の接客も明るく好印象。

公平に牛タンが同じ3枚の「牛たん定食A」、2,400円を注文します。

旨味太助の盛り付けはボリュームがあり、食欲をそそります。牛タンの焼き加減や味は「味太助」と大差なく、素直に「美味しい」と感じました。

さらに、テールスープもちょうど良い塩梅で、味のブレがありません。

全体的なバランスの良さを考えると、こちらに軍配が上がりますね。

太助両店の総評

味太助旨味太助、どちらも牛タンそのものの味に大きな違いはありませんでした。それならば、1枚あたりの単価が安く、雰囲気も良い「旨味太助」が断然おすすめです。

ただ、両店とも牛タンが少し固め。これは、昔ながらのまま敢えて柔らかく加工をしていない為です。

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味太助・旨味太助への行き方と外観

味太助」と「旨味太助」は100Mも離れていませんが、JR仙台駅からは離れています。駅から徒歩20分と言ったところでしょうか。

JR仙台駅西口を出て青葉通りを真っすぐ進むと、やがて中央通りと交差します。中央通りを右折してしばらく歩くと左手に小田急仙台ビルが見えてくるので、その先を左折しましょう。

仙台市内

三越を右手に見ながら歩くと、とり鉄のある交差点があります。

仙台市内

この交差点を左折すれば味太助、右折すれば旨味太助です。

味太助の外観

味太助の外観は、落ち着いた雰囲気。豊川稲荷の鳥居が目印です。

旨味太助の外観

旨味太助は、昔ながらの味のある外観。店名入りの大きな看板が2つも設置されていますので、迷うことなく見つけられます。

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味太助・旨味太助のその他メニューと価格

両店ともに、牛タンには浅漬けと味噌南蛮が付きます。ただ、旨味太助では味噌南蛮がデフォルトで付かないので、別途お願いしましょう。

また、両店ともに定食には、麦飯とテールスープが付きます。

味太助のメニュー

定食1人前(3枚)…2,500円
定食1.5人前(4枚)…3,000円

牛たん焼き1人前(3枚)…1,600円
牛たん焼き1.5人前(4枚)…2,100円
テールスープ…700円/麦飯…200円

旨味太助のメニュー

牛たん定食A(3枚)…2,400円
牛たん定食B(4枚)…3,000円
牛たん定食C(5枚)…3,600円

牛たん焼き(3枚)…1,800円
牛たん焼き(4枚)…2,400円
牛たん焼き(5枚)…3,000円
テールスープ…500円/麦飯…200円

うなぎの蒲焼…2,900円
うなぎ丼テールスープ付き…3,100円

※当記事内の価格は全て税込
※メニューや価格は2025.8現在

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味太助・旨味太助の基本情報、営業時間とアクセス

<味太助>

【住所】宮城県仙台市青葉区一番町4丁目4-13
【電話番号】0222254641
【営業時間】11:30~21:00(L.O.20:30)
【定休日】火曜日
【キャッシュレス】現金のみ
【予約】不可
【アクセス】
各線「JR仙台駅」から徒歩20分
地下鉄「広瀬駅」から徒歩5分
地下鉄「勾当台公園駅」から徒歩3分

▶公式サイトはこちら

超個人的5段階評価
立地:★★☆☆☆/繁華街からは近く、主要駅からは遠い
コスパ:★★★☆☆/クオリティの不安定さが影響
清潔度:★★★★☆/とても綺麗
接客:★☆☆☆☆/期待はできない
入りやすさ:★☆☆☆☆/常に行列

<旨味太助>

【住所】宮城県仙台市青葉区国分町2丁目11-11千松島ビル1F
【電話番号】0222622539
【営業時間】11:30~20:00(L.O.不明)
【定休日】月曜日
【キャッシュレス】現金のみ
【予約】平日のみ3名から
【アクセス】
各線「JR仙台駅」から徒歩20分
地下鉄「広瀬駅」から徒歩5分
地下鉄「勾当台公園駅」から徒歩3分

超個人的5段階評価
立地:★★☆☆☆/繁華街からは近く、主要駅からは遠い
コスパ:★★★★☆/クオリティの高い定食
清潔度:★★★★☆/とても綺麗
接客:★★★★★/とても明るく元気
入りやすさ:★★★☆☆/待ち時間は少なく平日は予約も可
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【仙台】徹底比較!牛タン発祥の店「味太助」と「旨味太助」はどっちがおすすめ?まとめ

味太助」と「旨味太助」。どちらも仙台牛タン発祥の店としての歴史を誇りますが、僕が旨味太助をおすすめする理由は以下の通りです。

  • 味の安定感: テールスープの味にブレがなく、常に高いクオリティを保っています
  • 雰囲気の良さ: 活気ある接客と明るい店内の雰囲気が、食事の満足度を高めてくれます
  • コストパフォーマンス: 定食の価格設定が「味太助」より安く、よりリーズナブルに楽しめます

仙台牛タンといえば太助の固めの牛タン」という発祥の味を体験したい方は、ぜひ「旨味太助」に足を運んでみてください。最高の一皿が、あなたの仙台旅行の思い出をより特別なものにしてくれるでしょう。

仙台市グルメ
この記事を書いた人
ジャパトラ

関東在住の40代オッサン。
海鮮と海外ドラマをこよなく愛するブロガー。
「旅先のチェーン店、入るべからず」が座右の銘
でもスタバは入るぉ。
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