博多駅から電車で約20分、姪浜駅が最寄の九州最大のショッピングモール「マリノアシティ福岡」に隣接するリゾートホテルに宿泊してきた。
まるで南の島にでも訪れたかのようなリゾート感あふれる「ホテルマリノアリゾート福岡」では、オーシャンビューの広い部屋に天蓋(てんがい)付きベッドで、非日常を存分に味わえる。
海を見渡せる結婚式のチャペルなども併設され、洗練されたお洒落な空間を提供するリゾートホテルだ。愛し合う二人のためのホテルと言っても過言ではない。
さて、このブログは「出張のついでに少し観光しちゃおう」という、出張族のオッサンに向けて書いている。僕自身もオッサンだ。
ブログのコンセプトからすると、なにか場違いなホテルではなかろうか?そんな疑問も生まれてくるが、実は出張族のサラリーマン利用も多いホテルなのだそう。
出張で福岡に訪れたサラリーマンが、疲れを癒すため最後に「ホテルマリノアリゾート福岡」に宿泊する。フロントで聞いたところ、そのような利用がかなりあるというのだ。
実際に宿泊した僕も、自宅より居心地が良いと感じた。
良かった点を挙げるとキリがないが、代表的なものをいくつか。
・一面ガラス張りの部屋でオーシャンビュー
・バルコニーからの眺望も最高
・浴室は明るく広く、オーシャンビュー
・アメニティが有名ブランドで統一
・マリノアシティ直結で利便性高し
・駐車場が無料で出し入れ自由
とにかく、くつろげるホテルなのだ。
ただ、良い面だけではない。もちろん残念だった面もある。
・ベッド付近にコンセントがない
・ホテルの外観が質素
・駅から遠く、交通の便がよろしくない
「駅から近い」「交通の便がいい」の大事な2大要素が抜け落ちてはいるが、もともとがビジネスホテルではなくリゾートホテルなので、「都会の喧騒から離れる」という意味ではプラスにもなりうるだろう。
そんな良い点も悪い点も含め、優雅にリラックスしたホテルステイを実現する「ホテルマリノアリゾート福岡」について、詳しくレビューしていく。
「ホテルマリノアリゾート福岡」の外観はとっても質素
写真のような大きな「HOTEL」の文字が無ければ、ホテルだということは気が付かないだろう、そこまで質素な外観だ。
白を基調としたホテル内は、さすがはリゾートホテル。とても爽やかである。
正面玄関を入ると、エレベーターがあるだけの空間があり、そのエレベーターで2Fへ上がると、フロントへ行ける。
実質2Fがメインエントランスとなっていて、道路を挟んでお隣にあるモール「マリノアシティ」への連絡通路も、2Fだ。
「ホテルマリノアリゾート福岡」で実際に宿泊した部屋/リゾート感あふれるデラックスツイン
ホテルマリノアリゾート福岡では、3つのタイプの部屋を用意している。その中で最も広い55平米のデラックスツインに宿泊した。
まず部屋に入ると廊下の突き当りの浴室が目に入る。その浴室はオーシャンビューになっている。つまり、入室してファーストビューが海なのだ。
そして顔を横にずらせば、大きな天蓋付きベッドと壁一面が窓ガラスとなった素晴らしい景色が目に飛び込んでくる。
天蓋は圧倒されるがベッド周りにコンセントが無く不便
大きなベッドは豪華な天蓋がぶら下がっている。この天蓋ひとつでリゾート感がかなり高まるから不思議だ。
ベッドの堅さもちょうどよく、日本人好みの固めの寝心地。睡眠の質は問題ないだろう。
ただ、テレビがベッドに向いていないため、寝ながら観ることはできない。さらに、ベッド周りにコンセントが無いのも不便である。
フロントで延長コードを貸してもらえるので、ぜひ利用しよう。
トイレと風呂は別、海が望める優雅なバスタイム
ロクシタンのアメニティが出迎えてくれるバスルームは、広々とした洗い場と浴槽から海を眺めることができる。
シャワーの圧も強く、温度調節も容易い。とても贅沢なバスタイムを過ごせる。
さすがはリゾートホテル。浴槽も洗い場も広々としていて、ファミリー利用でも困ることはないだろう。
もちろん、バスとトイレは別で、とても清潔に保たれている。
空調が部屋単位で変えられるのは便利、空気清浄機は無し
とにかく部屋の広さは十分なので、各パーツが余裕を持った造りをしている。
ソファーはまるでベッドと見間違えるほどの大きさがあり、ベッドとしても使えそうだ。デスクも大きく、コーヒーマシーンが置かれていた。
窓際が一面ガラスなのも、部屋をより広く見せる効果があるのだろう。開放感が他のホテルと比べて桁違いである。
ホテルマリノアリゾート福岡では、全館一括管理ではない空調も魅力だ。部屋ごとに空調を調節できるのは、地味に嬉しい。
ただ、空気清浄機が部屋に標準装備されておらず、フロントで貸し出しのスタイルは、少しめんどくさい。
眺めの良いバルコニーでの朝食も可能
ホテルマリノアリゾート福岡では、全室がオーシャンビューとなっており、バルコニーからその素晴らしい海を眺望できるのだ。
ヨットハーバーや、シーサイドももちの福岡タワーなども望める。
バルコニーからの夜景もおすすめだ。また、加工食品を一切利用していない朝食をレストランではなくルームサービスにすると、バルコニーで景色を見ながら食べることもできる。
「ホテルマリノアリゾート福岡」に宿泊して不便だったこと
ホテル自体は綺麗で豪華で、時間もゆっくり流れる優雅なステイが可能だ。
ただ、周辺を含めたリゾート地に存在するホテルなので、不便な点も多々ある。
最寄の姪浜駅から遠い。博多駅からバスが便利
ホテルマリノアリゾート福岡の最寄駅は地下鉄空港線の姪浜駅だ。
博多駅から電車で約20分と距離がある。さらには姪浜駅からバスで約15分と、アクセスは良くはない。
博多駅前からマリノアシティ直結の路線バスが出ているので、それを利用するのが便利だ。全国的にも珍しい、高速道路を走る路線バスを体験できる。
また、車の場合は、チェックイン日の朝からチェックアウト日の終日まで無料で利用できる駐車場がある。
飲食店が乏しいイメージ。食事は博多駅で
ホテルマリノアリゾート福岡は九州最大のショッピングモール「マリノアシティ福岡」に隣接している。
モールとホテルでリゾートとして構成されているのだ。
モールにはマクドナルドや丸亀うどんなど、馴染みの飲食店が多数入っている。5分程歩くが、コンビニもある。
一見、とても便利そうに見えるが、「福岡でしか味わえない物」が無い。そういったものがお目当てならば、ホテルに出向く前に博多駅で済ませておくのをおすすめする。
「ホテルマリノアリゾート福岡」詳細・基本情報とアクセス方法
▶公式サイトはこちら
【住所】福岡県福岡市西区小戸2丁目12−43
【電話番号】092-895-5511
【価格帯】5,800円~(楽天トラベル最安値)
【IN/OUT】15:00/12:00(プランにより異なる)
【駐車場】約100台。宿泊者は無料
【アクセス】
電車/地下鉄空港線・姪浜駅より昭和バス15分
車/福岡都市高速環状線・愛宕ランプより5分
バス/博多駅より西鉄バス303系統40分
宿泊レポ「ホテルマリノアリゾート福岡」・まとめ
福岡市内にありながら、非日常のリゾート気分を味わえるホテルマリノアリゾート福岡。
重箱の隅をつつけば悪い面も出てはくるが、素晴らしい面がはるかに多く、勝っている。全国的に見てもロケーションや部屋の内装などは上位に入る、素晴らしいホテルだと思う。
そして、そういったハード面だけではなく、ソフト面でもなかなかどうして素晴らしい。
老舗旅館のように、プライベートにぐいぐい入ってくる厚かましさはなく、それでいて安いビジネスホテルのような無関心さもない。
「気付いてほしいところだけ気付いてくれる」、バランスの良い最高のホスピタリティで出迎えてくれるのだ。
聞けば、福岡に住んでいながら、手軽にリゾート気分を満たせるこのホテルに宿泊する人もいるのだそう。そんな利用者の存在こそが、このホテルがどれだけ素晴らしいかを物語っているのではないだろうか。
コメント