
洋食の街として長い歴史を誇る、神奈川県横浜市。
港町の面影を残すこの街には、時代を超えて愛され続けるレトロで魅力的な洋食店が数多く存在します。
今回ご紹介する「センターグリル」は、JR桜木町駅からほど近い野毛エリアに店を構える、昭和21年創業の老舗洋食店です。
実はここ、全国の喫茶店や家庭でおなじみとなっている定番料理「ケチャップナポリタン」の発祥の店として知られています。
ナポリタンの発祥といえば、横浜のホテルニューグランドが有名です。
しかし、ホテルニューグランドのナポリタンはフレッシュトマトを使った高級料理。
終戦直後の当時、トマトはとても庶民の手が届く品物ではありませんでした。
そこで「もっと気軽に、美味しいスパゲッティーを食べてほしい」と、センターグリルの初代店主が手に入りやすいケチャップを使ったナポリタンを考案したのです。
創業から80年以上経った今でも、そのレシピと味は3代目店主によって大切に守られ続けています。
最近はお洒落な「パスタ」が主流となり、アルデンテの麺やカタカナ表記のソースが当たり前になりました。
はたして、昭和の面影を残す昔ながらの「スパゲッティー」は、現代の僕たちの舌にどう響くのでしょうか?
現代人を代表して、僕が素直な感想をレポートしていきます!
センターグリルの外観と雰囲気|野毛エリアで一人でも入りやすい老舗洋食店

JR桜木町駅から徒歩5分。戦後、アメリカ軍の占領から免れて闇市が栄えた野毛の繁華街の一角に、センターグリルはあります。
みなとみらいからも徒歩圏内ですので、ベイエリア観光のついでに立ち寄れる立地が魅力です。
昔ながらの庶民的洋食屋といった外観で、一人でも入りやすい雰囲気。入店前から気分が高まること間違いなしです。
「カランコロン」と鳴りそうな扉を開けて入店(実際には音はしません)。
店内は1階と2階があり、いくつかの部屋に分かれているようです。

僕が通されたのは、「近くに野毛山動物園がある」という理由から動物をコンセプトにした部屋でした。
もちろん壁にかけられている時計は鳩時計です。
店内は床や壁、テーブルや椅子に至るまで、木目調を基本とした落ち着いた懐かしい雰囲気。
従業員の方も気さくに話しかけてくれてフレンドリーです。下町の情緒溢れる素敵な空間が心地よいですね。
センターグリルでナポリタンと洋食を実食|気取らない極太スパゲッティーとボリューミーな人気メニュー
まず、フォークやスプーンがペーパーにクルクル巻かれて運ばれてきます。
「そうそう、これこれ!」と洋食店のあるべき姿を感じさせてくれますね。
食器も昔ながらの銀食器で、歴史を感じます。注文前から期待ばかりが膨らむではありませんか!
センターグリルは洋食店ですので、ナポリタン以外にも様々な洋食メニューを取り揃えています。
今回は名物のナポリタンに加え、いくつかの人気メニューを試してきたのでレビューしていきます。
ケチャップの昔ながらの庶民的ナポリタン

メニューでは「パスタ」と表記していますが、これは間違いなく「スパゲッティー」です。
具材はハム、オニオン、マッシュルーム、ピーマンと必要最小限。銀食器に千切りキャベツやマッシュポテトと共に盛られて提供されました。
モチモチとした食感の太麺は、もちろんアルデンテではなく茹で置き。
一度茹でたスパゲッティーを冷水で締め、冷蔵庫で一晩寝かせた「茹で置き」の麺は、デンプンが水分を吸い、ナポリタン特有のモチモチとした最高の食感を生み出します。
ケチャップは市販されている酸味の強いものではなく、野菜の甘みが溶け込んだような、まろやかな味わい。
シャキシャキ食感のピーマンが、良きアクセントとなっています。
気取ったナポリタンではなく、ガツガツ食べる系の庶民的ナポリタンに仕上がっているので、スプーンを使ってクルクル巻いて食べる必要などありません。
素直に「美味しい!」と思った素朴なナポリタン。ぜひ試してみてください。
大きなエビフライとサクサクチキンピカタの「上ランチ」

次に紹介するのは、チキンピカタとエビフライが盛られた「上ランチ」です。
ただのランチではなく「上」ランチなのですから、それなりの期待はしてしまいますよね。
甘くもなく、濃すぎることもなく、薄すぎることもないバランスの取れたソースを豪快にかけたチキンピカタは、手のひらサイズのびっくりする大きさ!
サクッとした衣の食感が、美味しさを引き立てる重要な役目を担っています。
そして、期待を裏切らないエビフライ。
衣ばかりで大きさを誤魔化すエビフライが蔓延る中、センターグリルのエビフライは薄衣です。
つまり、海老本体が大きいということ。
お洒落なタルタルソースではなく、庶民的なマヨネーズが添えられているのも素晴らしいですね。
ボリューム満点でインパクト大な「ミックスサラダ」

みずみずしさが食欲をかきたてるミックスサラダは、とても具だくさん。
パリッとした歯ごたえのレタス、甘みの強いトマト、シャキッとしたきゅうり、柔らかく茹でられたホワイトアスパラ。そして味のアクセントにセロリも添えられています。
ひとつひとつの野菜が、それぞれ主張している逸品。
村上春樹風に言うならば、「特定の主人公を持たない群像劇のようなサラダ」です。
合わせるフレンチドレッシングも、酸味を控えたまろやかな味。野菜本来の旨みを邪魔することなく、いただけます。
数人でシェアできるほどの量がありますので、一人で訪れた時はミニサラダを注文するのがおすすめ!
センターグリルのその他メニューと価格
<肉料理>
ハンバーグステーキ…1,100円/しょうが焼き…1,100円
レバーベーコン…1,100円/ポークチャップ…1,400円
ビーフシチュー…1,400円/タンシチュー…2,000円
<パスタ>
スパゲッティーイタリアン…980円
スパゲッティーナポリタン…980円
スパゲッティーミートボール…1,150円
マカロニグラタン…1,150円
エビグラタン…1,450円
<ライス>
ハヤシライス…980円/チキンライス…980円
オムハヤシライス…1,050円
特製オムライス…1,050円/カツカレー…1,400円
<サラダ>
ハーフサラダ…400円/生ヤサイ…650円
ポテトサラダ…650円/アスパラサラダ…750円
ミックスサラダ…900円
<ランチ(夜でもOK)>
ランチ(チキンカツ・ハムステーキ)…980円
上ランチ(チキンピカタ・エビフライ・ミニスパ)…1,200円
スパランチ(イタリアンスパ・チキンカツ)…1,080円
浜ランチ(オムライス・チキンカツ)…1,200円
特製浜ランチ(特製オムライス・チキンカツ)…1,450円
野毛ランチ(スパランチ、カレーソースorハヤシソース)…1,450円
他にもメニュー多数あり
※当記事内の価格は全て税込
※メニューや価格は2026.8現在
センターグリルの基本情報、営業時間とアクセス
【住所】神奈川県横浜市中区花咲町1丁目9−3
【電話番号】0452417327
【営業時間】11:00~20:00(L.O.19:30)
【定休日】月曜日、第一・第三火曜日
【キャッシュレス】PayPay
【予約】不可
【アクセス】JR根岸線「桜木町」駅から徒歩5分
▶公式サイトはこちら
立地:★★★★☆/駅から近く便利
コスパ:★★★★★/懐かしい味を手頃な価格で
清潔度:★★★★★/店内は広くとても綺麗
接客:★★★★★/親しみやすく親切
入りやすさ:★★★★☆/お昼時は数組待つことあり
センターグリルの元祖ナポリタンと上ランチ!野毛の老舗洋食店を実食レポートまとめ
桜木町駅から徒歩圏内という好立地にありながら、昭和21年の創業以来変わらないケチャップナポリタンと絶品洋食をリーズナブルに堪能できる「センターグリル」。
横浜観光や野毛での食事を最高の思い出にしてくれる、レトロ洋食好きなら絶対に外せない名店です。
-
元祖の味を継承!モチモチ食感がたまらない「ケチャップナポリタン」:極太麺を24時間寝かせた茹で置き麺と、特製ケチャップソースが絡み合う素朴で力強い味わいは、一度食べたら病みつきになる美味しさです。
-
贅沢なボリュームと高いコスパ!大人も大満足の「上ランチ」:手のひらサイズの大きなチキンピカタと、プリプリの海老が詰まった薄衣のエビフライがワンプレートで楽しめ、銀食器のレトロな雰囲気とともに大満足のランチタイムを過ごせます。
-
戦後の面影を残すレトロ空間!一人でも気軽に立ち寄れる心地よさ:木目調の落ち着いた店内とフレンドリーで親しみやすい接客が魅力で、桜木町や野毛の散策途中にふらりと一人で入っても快適に食事を楽しめます。
お洒落なパスタとは一線を画す圧倒的な満足感と懐かしい至福の味わいを、ぜひセンターグリルで体験してみてくださいね!


コメント