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【千葉】割烹・福よしで、1,000円ジャストの豪華海鮮ランチ

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福よしの鯛刺身

世界一の距離を誇る懸垂型の「千葉都市モノレール」栄町駅より徒歩4分。JR千葉駅からも徒歩10分強で行ける「割烹・福よし」は、小粋な演歌が流れる昔ながらの居酒屋だ。

年配の大将と女将、夫婦で切り盛りするその店は、とてもアットホーム。

確かな魚を確かな鮮度で提供し、ボリュームもありながらジャスト1,000円という、コスパの良いランチがいただける。

夜は予約制のコース料理をメインに扱うため、ひとりでふらっと入るにはランチがいい。

千葉駅周辺で海鮮を食べるなら「福よし一択」と言ってもいいほどおすすめなのだが、メニューは無く、その日の仕入れによって内容が変わる。そしてその内容は大将から直接告げられる以外に知る由がない。

つまり、どの魚が食べられるのか、店に入って席に座るまで分からないのだ。

魚によって好き嫌いがある場合は厳しい店だが、どの魚を出すにしても質は確か。海鮮好きにとってマストプレイスなのは間違いない。

割烹・福よしはネット上の情報が極めて少ない。観光客は絶対に行かない店である。というか、割烹・福よしのある栄町自体に、観光客は行かないだろう。

もとい、千葉に住居を構える地元民すらも、栄町に行く機会はほぼ無いのではないだろうか。

そんな場所に店を構えて30年以上、長きに渡り営業を続けているのは、料理の質が確かな証拠である。

ネット上で情報が少ないため少々敷居が高いが、その敷居を下げられるお手伝いができれば幸いだ。

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割烹・福よしの外観と雰囲気/昔ながらの居酒屋

福よし外観

かつてJR千葉駅(当時は国鉄)が現在の東千葉駅、京成千葉駅が現在の京成千葉中央駅にあった頃、「国鉄の栄町、京成の富士見町」として、駅前繁華街が別れていた。

国鉄が現在の場所に千葉駅を移したことから、栄町は廃れ、今では歩く人を見つけることすら困難な街となっている。

夜になれば大人の店がちらほら営業をしてはいるが、昼はほぼシャッター通り。栄町駅から福よしまで、コンビニすら見かけない惨状である。

そんな栄町の外れにある割烹・福よしでは、店先にメニューの掲示もなく、暖簾がかかっているのみ。

店に入る前に客側が知りえるメニューは唯一、エビスビールのみである。

実際に店内に入ってもメニューは無い。ただ焼き魚がいいか刺身がいいか聞かれるのみ。どちらも1,000円ジャストである。
さて、店内の雰囲気は木目調のカウンター数席と、小上がりが数席ある程度の、こじんまりとした昔ながらの個人店。

大将は大変な話好きだ。店に入るやいなや、席に座る前から世間話が始まる。

自身のお子さんの話や、栄町の歴史、海産物のトリビアなど、もう喋る喋る。僕に相づちを打つ間も与えないほどのマシンガントークは圧巻である。

調理中はもちろん、僕が食事中も、そして食後も。とっくに食事は終わっているのに、帰る隙を与えない。

そして一通りトークをし満足したのか、なんの脈略もなく突然に言い放たれる「はい、ありがとうございました。」が、帰っていいよのサインだ。

したがって、食後は5分ほど大将の世間話に付き合う必要があるが、話が面白いので全く苦にならない。そういった事も含めて、とても親しみやすい店である。

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割烹・福よしで実際にランチを食べた感想/原価無視の高コスパ

福よしの鯛刺身ランチ

大将が一方的にするトークを聞くと、この店の仕組みがよくわかる。

夜のメイン営業に向けて仕込みをするために、どうせ店にいるなら暖簾をかけてしまえ!ということで、ランチをやっているのだとか。

つまり、正式にランチ営業をおこなっているわけではなく、「たまたま店にいるからランチ出すよ」という意味合いが強い。

その為、メニューもなければ、客もいない(笑)

もともと廃れた街に店を構えている関係で、ランチ営業中は一人もお客が来ない日も多いのだとか。

その日に仕入れた物を定食にして出す福よしだが、たまたま仕入れがなかった日は冷凍物を使う日もあるらしい。

金曜日は翌日が店休日の為、余らしても勿体ないということで、多少豪華になるとのこと。狙い目は金曜日だ(笑)

さて、この日は新鮮な鯛を仕入れたらしい。

どういう経緯で、どういう理由で、どういう方法で仕入れたのかまで、詳しく教えてくれる。ほんとに話好きな大将だ。

そして、その仕入れ額がなんと、1匹1万円也。飲食店の仕入れ原価はおよそ3割なので、この新鮮な天然物の高級鯛を丸々1匹お造りにすると、そのお値段約3万円。

結構大き目の鯛だったので、厚さを調節すれば60切れはいけるか…。とすると1切れ500円。

定食だからもちろんご飯や汁物も出てくるわけで、1,000円しか払わない僕には、1切れしか出てこないのでは…。

などという心配は杞憂である。写真の通り、豪華な盛り付けで提供された。

新鮮な鯛特有のコリコリとした心地よい歯ごたえと、広がる甘み。素人目にも質がいいのが分かる。

「サービスでまぐろも盛ったから」と大将。僕の計算が正しければ、鯛のみですでに1,000円は大幅に超えているはず。なのにまぐろまで付くとは!

そしてご飯に小鉢の白和え、お新香。なんと味噌汁は鯛のお頭を使ったあら汁だった。

さらに、「あとで賄いで食べる」らしいレバーの煮つけまでいただき、原価率100%は優に超えているであろう、高コスパのランチとなった。

しかも、「ご飯足りなかったら言ってね」「味噌汁足りてる?」って、この大将、利益出す気がないのではないか。

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割烹・福よしのその他メニューと価格

焼き魚もしくは刺身定食(仕入れによる)1,000円

※当記事内の価格は全て税込

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割烹・福よしの基本情報、営業時間とアクセス

【住所】
【電話番号】043-222-5737
【営業時間】17:00~20:30(ランチは11:30~)
【定休日】土日祝
【キャッシュレス】不可
【アクセス】JR千葉駅徒歩10分、千葉都市モノレール栄町駅徒歩4分

超個人的5段階評価
立地:★★☆☆☆/千葉駅から乗り換え、最寄駅からは近し
コスパ:★★★★★/最高レベルで高い
清潔度:★★★☆☆/個人店ならではの雑多感あり
接客:★★★★☆/親しみやすいが、会話が苦手だとつらい
入りやすさ:☆☆☆☆☆/初めてだと全くもって入りにくい
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割烹・福よしで、1,000円ジャストの豪華海鮮ランチ まとめ

1,000円ポッキリでその日に仕入れた新鮮な刺身を定食でいただける福よし。

ターミナル駅であるJR千葉駅からは離れているが、徒歩圏内ではある。

ネット上でも店頭でもこれといった情報を得ることができない為、初めての訪問だと入りにくい。

しかし、いざ入店してしまえば、愛想の良い話好きの大将が出迎えてくれ、とても居心地が良い。

提供される魚の質は間違いないので、千葉駅付近で美味しい海鮮を探しているならば、ぜひおすすめしたい店である。

千葉市グルメ
この記事を書いた人
ジャパトラ

関東在住の30代オッサン。
海鮮と海外ドラマをこよなく愛するブロガー。
「旅先のチェーン店、入るべからず」が座右の銘
でもスタバは入るぉ。
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