
岩手県の観光名物であるわんこそば。
体験したい人が抱える共通の悩みは、「果たして自分は何杯食べられるのか」「100杯達成して記念の手形が欲しい」という目標達成への不安でしょう。
盛岡のわんこそばのお店には、大きく分けると2つのタイプがあります。
① 本来の「おもてなしの心」を重視し、お客が食べるペースに合わせて最後まで美味しく食べさせるお店
②パフォーマンス重視で、食べたお椀を目の前に重ねたり掛け声で煽りながら食べさせるお店
多くの人が想像するわんこそばは、②のパフォーマンス重視タイプではないでしょうか?
今回、僕が訪れた「東屋(あずまや)」は、その両方を楽しめるハイブリッド型です。

東屋では、食べた杯数を記録した名前入りの証明書を発行してくれます。さらに、100杯以上食べると、杯数入りの木製の手形ももらえます。
僕も、ブログ記事がこの東屋で120記事になるにつき、120杯を目指して挑戦してきました。
その挑戦を通じて、ネット上の情報とは異なる、ある決定的な攻略法を発見したのです。
それは、わんこそばにおいて、「一緒に挑戦する人数」が、タイムロスと満腹感のコントロールに極めて重要だという事実。
この記事では、あなたの目標達成を助けるため、僕が自ら体を張って見つけ出した東屋で100杯を達成するための「最強の攻略法」を徹底解説します。
はたして、僕は120杯を達成できたのでしょうか?
東屋・本店の外観と雰囲気

今回訪れた東屋本店は、周辺に赤レンガや盛岡城跡公園などの観光施設があり、わんこそばを観光のついでに楽しむには絶好のロケーション。
ビジネスで盛岡に訪れる方も、JR盛岡駅前にも店舗があるのでご安心ください。
東屋は「わんこそば専門店」ではなく、昔ながらの老舗の蕎麦屋です。
通常メニュー(かけそばや鴨南蛮など)の場合は1階、わんこそばを体験する場合は2階の座敷に通されます。
もし、グループ内で通常メニューを頼む人とわんこそば挑戦者が混合する場合は、2階に通されるようです。
活気のあるお給仕さんの接客も心地よく、非常に入りやすい雰囲気が嬉しいですね。
東屋のわんこそばはハイブリッド型|つゆと薬味の「美味しい味変」が鍵

わんこそばは、「何杯食べられるか」に挑戦するアトラクション的な食事です。
当然、永遠と蕎麦のみを食べれば飽きがくるため、東屋では適度に味変できる薬味やおかすが種類豊富に提供されます。
提供される薬味は、まぐろ刺身・なめこおろし・とりそぼろ・胡麻・海苔・一升漬・つけもの、とろろ・ねぎ・わさび、もみじおろしの面々。
これらを駆使して、いかに飽きずにペースを維持するかが、100杯達成の重要な鍵となります。
また、わんこそばは「冷たい蕎麦」だと思っている人もいますが、東屋で提供されるのは冷たくもなく、熱々でもない、ちょうど食べやすい温度帯です。
これは、熱すぎるとペースが落ち、冷たいと量を食べるのが難しくなるため、挑戦者のことを考えた温度設定だと思われます。
ネット情報は役に立たない?100杯達成のコツは「個人の食べ方」にあり

わんこそばに挑戦するにあたり、僕もネット上でたくさん食べるコツを事前に調べました。きっと、あなたもこの記事に辿り着く前に調べたのではないでしょうか。
ネット上の攻略法は、以下の3点に集約されます。
- 蕎麦以外(おかず)は食べない
- おかずを食べて味変する
- つゆは飲まずに捨てる
ご覧の通り、①と②は相反する意見であり、③のつゆを捨てるのは水分で胃袋のスペースを割かないため、理にかなっています。
しかし、僕の挑戦で分かったのは、ネット上の攻略法は人によって「吉」にも「凶」にもなるということです。
僕の場合、水分を取りながらでないと食べられないため、つゆは捨てつつ、大量の水を飲みながら挑戦しました。
また、100杯までは蕎麦のみで食べ、ゴールが見えてきたところで薬味やおかずを味わう方法をとりました。
結局のところ、普段の自分が一番食べやすい方法で挑戦するのが、最も確実な攻略法だと僕は強く感じました。
100杯達成を左右する決定的な攻略法は「挑戦人数」

僕がネットの情報よりも重要だと感じた、100杯達成の成否を分ける決定的な要素は、「グループの人数」です。
東屋でのわんこそばの提供方法を見てみましょう。
- お給仕さんはグループに1人付く
- お給仕さんは蕎麦15杯が乗ったお盆を持って登場する
- お盆の15杯がなくなると、新たな15杯を取りに席を外す
人間は食べ始めから20分~30分で満腹を感じるという医学的事実を忘れてはいけません。
グループの人数が多いと、お給仕さんの配給ペースは落ちるため、「待て!」の時間が長くなります。
満腹を感じる30分が経過した時点で、100杯まで残り10杯なのと50杯なのでは、達成率が大きく変わってきますね。
- 人数の多いグループ:お盆の補充頻度が上がり、タイムロスが増える
- 少人数のグループ:配給頻度が高く維持でき、満腹になる前のペース維持が容易になる
このタイムロスを削減することが、100杯達成への最も確実な近道です。
いくら「少人数」と言っても、たった1人で挑戦するのはおすすめしません。
なぜなら、競争相手の存在もモチベーション維持に不可欠だからです。
以上の考察から、2~3人での挑戦がおすすめです。
東屋その他メニューと価格
わんこそば…4,200円
【温】
かしわなんばん…1,340円/鴨なんばん…1,500円
天ぷらそば…1,340円/かけそば…750円/とろろそば…1,090円
きのこそば…1,140円/カレーなんばん…1,190円/鶏から揚げそば…1,190円
かき揚げ天そば…1,190円/天ぷらそば…1,190円
【冷】
もりそば(手打ち)…850円/もりそば(細打ち)…700円
ざるそば…750円/とろろそば…1,090円/きのこそば…1,140円
鶏から揚げそば…1,190円/かき揚げ天もり…1,190円
天ざるそば…1,350円/鴨せいろ…1,500円/天もり…1,450円
【丼】
玉子丼…950円/親子丼…1,100円/特製カツ丼…1,300円
ソースカツ丼…1,200円/エビカツ丼玉子とじ…1,400円
かき揚げ丼…1,300円/天丼…1,400円/上天丼…1,630円
※当記事内の価格は全て税込
※記事内のメニューや価格は2025.10現在
東屋・本店の基本情報、営業時間とアクセス
【住所】岩手県盛岡市中ノ橋通1丁目8−3
【電話番号】0196222252
【営業時間】
ランチ11:00~15:00
ディナー17:00~19:00
【定休日】火曜日
【予約】わんこそばは10:30より店頭端末で受付、時間が来たらLINEか電話で呼び出し
【キャッシュレス】クレジットカード、PayPay、楽天ペイ
【アクセス】JR盛岡駅から循環バス「でんでんむし号」バスセンター前下車
▶公式サイトはこちら
立地:★★★☆☆/駅からは遠いが、バス停すぐ
コスパ:★★★★☆/体験型食事としては優秀
清潔度:★★★★★/とてもきれい
接客:★★★★★/活気があり良い
入りやすさ:★★★★★/蕎麦屋なので入りやすい
東屋のわんこそばを100杯達成して手形を貰うためのまとめと結果発表
わんこそばは、お椀に蓋をすると終了です。
東屋はパフォーマンス重視の店と異なり、無理やり蕎麦を入れてきたりはしません。好きなタイミングで蓋をしましょう。
公式サイトによると、東屋のわんこそばは15杯で通常の蕎麦一人前です。男性の平均は50~60杯だと言われ、手形がもらえる100杯は、決して容易な道のりではありません。
ネット上にある様々な攻略法は「自分に合うか合わないか」にかかっていますが、「少人数で挑戦する」という客観的な事実は、すべての挑戦者に有効です。
タイムロスを最小限に抑え、満腹中枢が働く前にどれだけ食べられるか。これが100杯達成の真髄です。

そして気になる僕の結果ですが、当初の目標通り、120杯でお椀に蓋を閉じることができました!僕の体験が、あなたの100杯達成への参考になれば幸いです。


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