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【お取り寄せ】おすすめ笹かまを比較レビュー。仙台駅で揃う7メーカー

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笹かま

仙台の名物といえば笹かま。

仙台駅では様々なメーカーの笹かまが並んでいるのだが、地元民ではない僕らは驚くことが多々ある。

まず、1枚1枚個包装されている点だ。さらに1枚が大きく、食べ応えもある。

そして、いつもスーパーで買うように「笹かまなんてどれも同じ」なんて考えでいると、実にもったいない。

仙台の笹かまは各社特徴が異なり、味も大きさも値段もバリエーションが豊富に用意されている。

それは逆に、仙台土産で笹かまを購入する際や、お取り寄せで笹かまを購入する際に、どのメーカーを選ぶかが重要になってくるということだ。

「失敗しない笹かま選び」に役立つよう、今回は仙台駅(もしくは仙台駅直結のエスパル)で購入できる7つのメーカーの笹かまを購入し、食べ比べをしてみた。

今回購入したものは、チーズ味などの変わり種ではなく、プレーンで各メーカーがおすすめする笹かまを選んでいる。

阿部蒲鉾店「阿部の笹かまぼこ」

阿部の笹かまぼこ

阿部蒲鉾店は、「笹かま」の名付け親として、知名度が高い。

今回の7メーカーの笹かまのなかでも、もっともオーソドックスな質で、好き嫌いが無さそうな味である。

大きさや厚み、焼き色にいたるまでイメージする笹かまのそれであり、仙台の笹かまを牽引してきた実績は伊達ではない。

味の決め手は宮城県産本醸造特級醤油。わずかしか取れない上級グレードの魚のすり身の旨みが際立つ味付けだ。

好みが分からない人へ送る際に無難と言えば無難である。

食感はしっかりした固め。しゃきしゃきしている。僕らがスーパーで買う笹かまと似たような食感だ。

単価も1枚あたり215円(税込)と、仙台の笹かまにおいてオーソドックスな設定である。

 武田の笹かまぼこ「武ささ」

武ささ

やや小ぶりで、厚みのある武ささ。

魚肉の繊維を壊さないために、あえて手間のかかる昔ながらの石臼造りにこだわり、丹念に練り上げる。

その影響なのか、柔らかい食感で、歯ごたえは少ない部類だ。

素材である魚の旨みが感じられるよう、極めて薄味に仕上げてあり、クセもない。

1枚あたり189円(税込)と、平均的な部類に入る。

 

かまぼこの鐘崎「大漁旗」

大漁旗

他のメーカーの物より1.5倍ほど大きく、厚みもすごい。まさに「大漁」と呼ぶにふさわしいボリュームである。

高級魚吉次を使ったすり身は、脂が乗って旨みを感じられる。

保存料や化学調味料は無添加ゆえ、噛むほどに魚の味がダイレクトに伝わる、まさに高級笹かまと言って過言ではない逸品だ。

全体の味付けは薄めで、素材の味を大事にしていることがうかがえる。

通常、弾力を出す為に使用するでんぷんも不使用とのことだが、それでも厚みのせいか大漁旗の弾力はすごい。

こんなに大きくて厚みのある笹かまなど見たことがない。さらに美味しいとあれば、送られた相手もその意外性に驚くはずだ。

ネット上でも、ここ鐘崎の笹かまが一番美味しいとする声が多い。

1枚あたりの単価は313円(税込)と、今回紹介する笹かまの中では最も高価だ。ただ、値段に見合うだけのボリュームや質があり、他のメーカーに比べて高いわけではない。

 

白謙「極上笹かまぼこ」おすすめ!

白謙

今回の7つのメーカーの笹かまぼこで、個人的に一番美味しいと感じたものが、白謙の極上笹かまぼこである。

笹かま発祥の地・石巻で100年以上続く老舗の白謙。近年は全国の百貨店で取り扱うケースも増え、知名度も上がってきた。

仙台駅では実に様々なメーカーの笹かまを購入できるが、結局は普段スーパーで買う笹かまと何が違うのか、首をかしげるものも少なくない。

そんな中、白謙の極上笹かまぼこは、存在感を存分に感じられる1枚となっている。

まず、口に入れた瞬間に「笹かまは魚でできているんだ」という当たり前のことを思い知らされる。

それだけ、世の中には魚の味がしない笹かまが多いということだ。

その魚の甘みが濃く、他のどの笹かまよりもしっかりとした味付けに感じられる。

さらに、つなぎでごまかしていない為、食感は限りなく柔らかい。ふわっとした練り物本来の食感が楽しめる。

笹かまに限らず、しっかりとした食感がブームとなっている昨今、白謙の極上笹かまぼこのふわっとした食感は好き嫌いが分かれるかもしれない。

しかし、笹かま本来のスタイルを求めるならば、白謙の極上笹かまぼこ一択と言っても過言ではないだろう。

老舗だけあって、包装も高級感漂うしっかりとしたものだ。気心知れた友人に送るというよりも、上司や大切なお客様に送るシーンで活躍する笹かまではないだろうか。

1枚あたりの単価は195円(税込)と、平均的な値段である。

 

佐々直「吉次上撰笹蒲鉾」

佐々直

佐々直は1枚1枚を手で叩き、時間をかけて炭火で焼く「手のひら蒲鉾」がウリとなっている。

高級魚・吉次を使い、魚の旨みを凝縮した笹かまは、噛めば噛むほど旨みが出てくる後追い系。

味は濃くも薄くもなく、ごく平均的。食感は笹かま本来のふわっとしたものに近い柔らかめではあるが、しっかりとした歯ごたえも残している。

仙台で売られている多くの笹かまの平均的なポジションを攻めているのか、それゆえ埋もれてしまっている感は否めない。

普通に美味しい、正直特徴がいまいち感じられない笹かまである。

1枚あたりの単価は162円(税込)と、安価な部類に入る。

 

松澤蒲鉾店「笹百年」

松澤蒲鉾店

白謙同様、創業100年以上の老舗とあって、その年輪が商品名になっている。

同じ老舗でも松澤蒲鉾店の笹百年は弾力が強く、堅い部類に入る。今回紹介している7つのメーカーの中で最も堅い、しっかりとした食感だった。

味は極めて薄く、言葉を選べば「魚のクセが無い」という表現になるだろうか。

個人的にはもう少し魚の味が感じられるほうが好みだ。

食感を楽しむ笹かまと位置付けておく。

1枚あたりの単価は162円(税込)と安価な部類だ。

 

粟野蒲鉾店「粟野の笹かまぼホ」

粟野蒲鉾店

変体仮名のフォントをインストールしていない関係で、ここでは「かまぼホ」の「ホ」はカタカナの「ホ」で代用させていただく。

さて、粟野の笹かまぼホは、他とは比べ物にならないほどの特徴がある。

「瑞々しさ」である。食感は柔らかめで弾力を押さえ、瑞々しさを強調した1枚だ。

実際に汁が滴るなんてことは無いが、ジューシーな食感は他を圧倒する楽しさを演出している。

味は濃くも薄くもなく平均的な濃さではあるものの、魚の甘みが前面に出てくる。

笹かまのストライクゾーンから少し外れていて、ストライクと判断するか、ボウルと判断するか、人によって好き嫌いが分かれそうだ。

1枚あたりの単価は180円(税込)と、平均的な部類に入る。

粟野の笹かまぼホは、公式ショッピングサイトのみの取り扱いだ。

仙台駅で揃う人気の笹かまを全て実食レポまとめ

今回、7つのメーカーの笹かまを揃えた関係で、全て実食し、レビューしてきた。

しかし、こんなにもたくさんの笹かまをレビューする必要があったのか、正直疑問に思っている。

大切な人への贈り物なら白謙、意外性なら鐘崎蒲鉾店、無難な阿部蒲鉾店。

この3つを押さえておけば、間違い無しではないだろうか。

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