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【原爆ドーム前】おりづるタワーは少し高いけど、原爆ドームとセットで行くべき

この記事は約9分で読めます。

おりづるタワー折り鶴

広島観光で誰もが訪れるであろう原爆ドームのすぐ隣に、「おりづるタワー」なる観光施設があるのをご存じだろうか。

平和の象徴と言えばハトなのだが、かつて被爆者が日々折り鶴を折っていたことから、ここ広島では平和の象徴として折り鶴の出現頻度が高い。

おりづるタワーでは、来館者が自ら折り鶴を折り、ガラス張りの外壁の最上階から投げ入れるという「おりづるの壁」プロジェクトをおこなっている。

将来的には大通りに面したガラス張りの外壁に折り鶴が貯まる仕組みである。

さらに、屋上は展望台になっており、広島市内を見下ろせるばかりか、世界遺産の原爆ドームを上から眺めることも可能となっている。

しかし、だ。屋上部分は地上13階。タワーを名乗るにはだいぶ低い。この低い展望台と鶴を折ることだけで1,800円もの請求をされる。

この高い料金を揶揄して、地元民からは「ぼったくりタワー」と呼ばれることもあるらしい。

広島に出向くにあたり、事前にネットで調べてみても、やはり高いだのぼったくりだの、そんな感想がかなりの割合を占めていた。

このブログのスタンスは、おすすめできないものは記事にしないことである。

実際におりづるタワーを訪れてみて、やはり高いと感じたら記事にするのはやめようと考えたのだ。

しかし今、あなたが読んでいるのは、まぎれもなく「おりづるタワー」の記事である。しかし、「おすすめ」というわけではない。

「行ったほうがいい」施設ではなく、「行くべき施設」だと感じ、今、この記事を書いている。

他サイトで高いだのぼったくりだの洗脳されてきた人にこそ、この記事を読んでもらえれば幸いだ。

なお、この記事では、原爆の悲惨さを伝える、目を覆いたくなるような画像も使用している。

<おりづるタワーは、こんな人におすすめ!>
①原爆ドームをもっとディープに感じたい人
②眺めの良い景色が好きな人
③おりづるの壁に参加したい人

おりづるタワーは、原爆ドームや広島平和記念資料館のある平和記念公園のすぐ隣に位置する。

したがって、それらを全てセットで見学するのが効率の良い回り方なのだが、この記事で紹介する所要時間などは、おりづるタワー単体の場合としている。

<最寄り駅・原爆ドーム前駅>
JR広島駅から路面電車で15分
<JR広島駅から往復含む観光時間目安>
1時間30分
<交通費含む観光費用目安>
2,000円(食事もするなら3,500円)
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おりづるタワーの見どころ・観光ポイント

1階で入場料を支払ったら、らせん状になってるスロープを使うも良し、エレベーターを使うも良し、まずは13階部分にある屋上の展望台を目指そう。

おりづるタワーエレベーター

おりづるタワーの名に恥じぬよう、エレベーター内も折り鶴で溢れている。

そしてエレベーターを降りると、展望台への階段が現れる。

おりづるタワー、ひろしまの丘

「ひろしまの丘」を銘打った展望台は、屋上なので外である。夏は暑いし冬は寒い。

暗いホールから階段を上がると、外の光が差し込む。被爆してもなんとか光を見つけ、広島を復興させた、そんな自負さえ感じる憎い演出ではないか。

見どころ①原爆ドームをもっとディープに感じる

おりづるタワー展望台

六本木ヒルズならぬ「ひろしまヒルズ」に出ると、そこには広島の街が広がっている。

眼下には平和記念公園はもちろん、広島城も。高さが高さなので、とても眺めが良いとは言い切れないが、ぜひともこの展望台から原爆ドームを見てほしい。

おりづるタワーから原爆ドーム

被爆した建物のがれき等そのまま残されていて、その悲惨さをこの目で確認することができる。

おりづるタワーから原爆ドーム2

原爆ドームを正面から見学しただけでは知りえなかった「当時のままの様子」を肌で感じることができるのは、おりづるタワーならではである。

それも、13階部分という絶妙な高さから、最適な角度と距離で見学できるのだ。もしもスカイツリーのような距離感ならば、がれきが存在している事はもちろん、原爆ドームの存在にすら気付かないだろう。

見どころ②風を感じながら何度でも景色を楽しめる

おりづるタワーカフェ

エレベーターを降りると、展望台へ向かう途中にカフェがある(僕が行った日は休業していた)。

展望台へドリンクを持ち出し、景色を楽しみながら味わうのもいいだろう。その為のテーブルと椅子も設置されていた。

おりづるタワー階段

展望台は階段もあり、そこに腰掛け風を感じながらボーっとして景色を眺めてる人も大勢いた。

ゆっくり読書をするも良し、時間制限もないので、楽しみ方は自分次第である。

さらに、おりづるタワーは再入場可能なので、再び夕暮れ頃に戻ってくれば、夕日に染まる景色を眺めることもできる。

見どころ③おりづるの壁に参加しよう

おりづるタワー散歩道

「ひろしまの丘」を堪能したならば、景色を見ながららせん状のスロープを下る「散歩道」へ向かおう。

1つ下の12階部分には「おりづるスクウェア」があり、その中に「おりづるの壁」がある。

おりづるの壁を外から

外から見たおりづるタワーの壁には、12階から投げ入れられた折り鶴が貯まっている(赤丸部分)。

現在は1/3程度だろうか、これを上部までいっぱいにするという、壮大なプロジェクトなのだ。

外から見ると、なにやら紙屑にしか見えない(失礼w)のだが、原爆から復興した平和の証「折り鶴」を貯めていく事に意味がある。

そして、そのプロジェクトに参加できるのだ。

冒頭でお伝えした1,800円という金額は、入場料1,700に折り鶴料100円を足したもの。

つまり、折り紙を1枚もらって鶴を折るという行為に100円かかるわけだ。これを高いと思うかどうかは、広島における「折り鶴」の意味を知っているか否かによるところだろう。

開業当時は折り鶴料が500円だったというから、今は安いほうである(笑)

鶴の折り方を忘れていても、タブレットで解説してくれるので安心だ。

おりづるの壁

折り鶴が完成したら、持ち帰ることもできるが、せっかくなのでおりづるの壁に投げ入れよう。

200円払って、1つは持ち帰り用としてもいい。

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おりづるタワーの豆知識・知っトク情報

おりづるタワーをさらに楽しむ為の豆知識をいくつか紹介する。

豆知識①おりづるの壁がいっぱいになったらどうするのか

おりづるの壁には、折り鶴が約100万羽入るらしい。そこで、素朴な疑問が浮かんでくる。

おりづるの壁に100万羽貯まったら、どうするのだろうか?

折り鶴が投げ入れられないとなると、おりづるタワーの存在意義がひとつ減ってしまうのだ。入場料金を下げるのか、もしくは閉業なのか、いったいどうする予定なのだろうか。

従業員に聞いてみたところ、100万羽貯まったら、折り鶴は全て回収して再生紙にするのだとか。つまり、またスタートからやり直しというわけで、「おりづるの壁」とは「折り鶴のスクラップ&ビルド」なのである。

豆知識②高い入場料にはワケがあった

ここまで「おりづるタワー」の良さを紹介してきたが、それでもなお、1,700円の入場料は高いと感じるだろう。

僕も実際に利用した直後は高いと感じた。

おりづるタワーの公式サイトでは、まず「ここに立ち、何を感じますか?」とキャッチフレーズのような問いかけがある。

この問いかけに答えるならば、「ここに立ち、高いと感じた」となるだろう。

しかし、後から調べて判明した事実に、己を恥じる事となったのだ。

おりづるタワーは民間の経営なのだが、利益の一部を原爆ドームの維持活動資金へ寄付しているという。つまり、僕らが払う1,700円の一部が原爆ドームを支えているわけだ。

原爆ドームは広島市が維持管理している。そして、内部には立ち入ることができない、外見だけを見学する施設だ。その為、入場料という概念がなく、誰でも等しく無料で見学できる。

唯一の被爆国である日本の、「負の世界遺産」として後世に残すべき施設が、広島市の財源で賄われているのだ。

その一部がおりづるタワーの利益からだと知り、原爆ドームを日本全体で支えるという理屈からも、おりづるタワーの入場料金が高いとは思えなくなった。

豆知識③折り鶴を折った後の楽しみは滑り台

おりづるタワー滑り台

折り鶴を折ったならば、次は1階へと帰るわけだが、その方法が3通りある。

らせん状のスロープを景色を楽しみながら下るのがひとつ。そのスロープに沿って12階から1階まで続くらせん状の滑り台「くるくるくーる」で下るのがひとつ。そして3つ目はエレベーターだ。

この滑り台は非常用としても機能する為、大人でも利用可能。12階のおりづるスクウェアで、滑り台を滑る際に敷くマットを貸し出してくれる。

こんなに長い滑り台を滑る機会などそう無いだろうから、ぜひ体験してみてはいかがだろうか。

従業員も滑り台を体験してほしいらしく、若い世代を中心に勧めていた。

ちなみに僕はエレベーターを勧められた(笑)

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おりづるタワー付近でオススメの飲食店

広島でしか味わえない、おすすめの店をいくつか紹介しよう。

オススメ①ビートルズカフェ「イエスタディー」

イエスタディーモーニング

ビートルズ好きにはたまらない、ビートルズ一色のカフェ。おりづるタワーへ向かう前に、イエスタディーでモーニングがおすすめだ。

モーニング後は、散歩がてら、徒歩15分程でおりづるタワーに到着する。

オススメ②職人が焼くお好み焼き「かんらん車」

かんらん車お好み焼き

広島を代表するソウルフード、お好み焼き。

確かな職人が焼く「かんらん車」で食べるお好み焼きは絶品!おりづるタワーから徒歩10分程なので、観光のついでに気軽に寄れるのも嬉しい。

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おりづるタワーの詳細な基本情報・アクセス

公式サイトはこちら
<住所>広島県広島市中区大手町1丁目2−1
<電話番号>0825696803
<営業時間>入館は1時間前まで
(10月-6月)10:00~19:00
(7月-9月)9:00~20:00
<定休日>12/31、「成人の日」の翌日と翌々日
<入場料>
大人1,700円
中高生900円
小学生700円
幼児(4歳~)500円
おりづる料100円
<電車アクセス>
JR広島駅から路面電車「広電」で15分、八丁堀駅徒歩1分
<車アクセス>
広島ランプより20分

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おりづるタワーは少し高いけど、原爆ドームとセットで行くべき まとめ

おりづるタワーから見る虹

僕がおりづるタワーへ上った時、たまたま運良く虹を見る事ができた。平和を象徴する施設で虹を見ると、万感こもごも至るのは僕だけだろうか。

中途半端な高さの展望台から景色を眺め、折り鶴を折って1,800円。ぼったくりタワーと揶揄する声もあるが、原爆ドームをもっとディープに感じたい人は、おりづるタワーに行くべきである。

・原爆ドームを上から眺めることで、より被爆の悲惨さを知ることができる
・高い入館料の一部が原爆ドームの管理修繕費となっている
・平和の願いを込めた壮大な折り鶴のプロジェクトに参加できる

原爆ドームとセットで1,800円だと考えれば、それほどボッタクリだとは思わないのではないだろうか。

でも、まぁ、小学生2人を連れた家族旅行で5,200円の出費では、高いと嘆く気持ちも分からなくはない(笑)

広島市観光
この記事を書いた人
ジャパトラ

関東在住の30代オッサン。
海鮮と海外ドラマをこよなく愛するブロガー。
「旅先のチェーン店、入るべからず」が座右の銘
でもスタバは入るぉ。
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