トーストに小倉あん、ゆで卵の3点セットが標準の名古屋モーニング。中には、あえてこの標準を外してくる喫茶店もある。ここ「クックタウン」が、そうだ。
コーヒーが400円と、名古屋の喫茶店の王道を行く価格でありながら、無料で付いてくるモーニングが、豪華な「たまごトースト」。
男性でも満足できるボリュームで、地元では人気の喫茶店となっている。
魅力がたっぷり詰まった「クックタウン」を詳しくみていこう。
「クックタウン」はポップでレトロな喫茶店
「クックタウン」は看板が無いので、このひと昔前のカリフォルニアのカフェのような、ポップな外観を目印としよう。
店内に入れば、昭和のよくある喫茶店そのもので、けして広くはないホールに20席ほどの座席を詰め込んでいる。
名古屋の喫茶店では、混み合うと相席が当たり前だ。僕は唯一空いていた4人掛け席に通された関係で、後から入ってきた名古屋のマダム3人組と相席となった。
マダム3人に囲まれて和気あいあいと会話を楽しんでいると、「マンゴージュース」がマダムたちのおすすめと言う事で、なんと、マダムにマンゴージュースを奢ってもらう展開に。
マダムがおすすめするマンゴージュースは、濃厚な味わいでとても美味しかったのだが、自分で注文したアイスコーヒーと、マダムプレゼンツのマンゴージュースそれぞれにモーニングが付いてきたので、ボリュームのあるたまごトーストを2皿たいらげることとなった。
そんなこんなも含め、名古屋の喫茶店は昭和の雰囲気がプンプンしていて楽しい。
「クックタウン」のモーニングは手作り感満載
さて、「クックタウン」のモーニングは「たまごトースト」である。
食パンを2枚使用した圧巻のたまごトーストは、注文が入る度に卵を割るところから始める。サービスで出す品といえど、作り置きはしないのだ。
「耳は落としますか?」と店員さん。
モーニング文化が当たり前となっている名古屋民にとっては普通の会話なのかもしれないが、地方組にとってはこの独特の返しが、もはや観光資源となっている。
会話の通り、「たまごトースト」の耳はお願いすれば切り落としてくれるらしい。
しかし名古屋の喫茶店では耳まで柔らかい本間製パンの食パンが使われている事が多いので、耳付きでお願いしてみた。
こんがり焼けたパンで、優しい塩加減の薄焼き卵とキュウリをサンドしている。
「たまごサンド」と言えば、関東では潰したゆで卵をマヨネーズで和えたものを使う。関西では薄焼き卵だ。
ここ名古屋は関西方式を採用しているのだろうか。家庭で作るような優しい味に、朝からほっこりすること間違いなしである。
「クックタウン」・営業時間とアクセス
愛知県名古屋市中村区名駅4丁目24
JR 近鉄名古屋駅より徒歩約5分
7:00~19:00
モーニングサービス 7:00~10:00
日曜定休
名古屋駅「クックタウン」で優しいモーニング・まとめ
クックタウンのモーニングは手の込んだボリューム満点のたまごトーストで、これを無料で提供するというから驚きを隠せない。
店にはドリンク代しか入ってこないのに、こりゃ赤字なのでは?と心配してしまうくらいだ。
もともとお得な名古屋のモーニング文化の中でも、ここクックタウンは、お得さでかなり上位に入る喫茶店ではないだろうか。
しかし、難点がひとつ。
クックタウンにはトイレが無い。クックタウンが入っているビルにも一切トイレが無いらしく、事前に済ませておいたほうがいいだろう。
店員さんのトイレはどうしているのか、そればかりが気になる。
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