
広島の象徴である原爆ドームのすぐ隣に、ひときわ目を引くスタイリッシュな建物があります。それが「おりづるタワー」です。
平和記念公園周辺を観光する際、多くの人がこの建物を目にし、調べ、同時にこう思うはず。
「展望台に上るだけで2,200円(※おりづる料別)は高くないか?」と。
実際、ネット上や地元の方々の間では、その強気な価格設定から厳しい声が聞かれることも少なくありません。
僕自身も、訪れる前は「もし高いと感じたら記事にするのはやめよう」と考えていました。
しかし、実際にタワーへ上り、そこからしか見えない景色や、この施設が持つ「意味」に触れた時、その考えは一変しました。
ここは単なる「眺めの良い展望台」ではありません。
平和への祈りを形にするプロジェクトや、隣接する原爆ドームをこれまでにない角度から見つめ直すための、非常にディープな体験施設なのです。
「行ったほうがいい」ではなく、広島に来たなら「行くべき」場所。
僕がそう確信した理由を、忖度なしのレビューとともに詳しく解説します。
この記事を読み終える頃には、2,200円という数字の見え方が少し変わっているかもしれません。
①原爆ドームをもっとディープに感じたい人
②眺めの良い景色が好きな人
③おりづるの壁に参加したい人
おりづるタワーは、原爆ドームや広島平和記念資料館のある平和記念公園のすぐ隣に位置します。
したがって、それらを全てセットで見学するのが効率の良い回り方ですが、この記事で紹介する所要時間などは、おりづるタワー単体の場合としています。
JR広島駅から路面電車で15分
<JR広島駅から往復含む観光時間目安>
1時間30分
<交通費含む観光費用目安>
2,500円(食事もするなら4,000円)
おりづるタワーの見どころ・観光ポイント
1階で入場料を支払ったら、らせん状になってるスロープを使うも良し、エレベーターを使うも良し、まずは13階部分にある屋上の展望台を目指しましょう。

おりづるタワーの名に恥じぬよう、エレベーター内も折り鶴で溢れています。
そしてエレベーターを降りると、展望台「広島の丘」への階段が。

暗いホールから階段を上がると、徐々に日の光が差し込みます。
暗闇から光へと導かれる動線は、「被爆しても光を見つけ、広島を復興させた」そんな強い意志を静かに伝えてくるように感じました。
見どころ①原爆ドームを「真上」から見下ろす唯一無二の視点

おりづるタワーの最大の魅力は、地上約50メートルという「絶妙な高さ」にあります。高すぎないからこそ見えてくる、広島の現在と過去を紐解いていきましょう。

展望台「ひろしまの丘」からぜひ見ていただきたいのが、眼下に佇む原爆ドームです。
地上からでは見ることができない屋根部分の崩落した瓦礫や、建物内部の構造を、驚くほど鮮明に確認することができます。

スカイツリーのような超高層ではない「13階」という高さだからこそ、当時の悲惨さを肌で感じるようなリアリティを持って迫ってくるのです。
正面から眺めるだけでは知り得なかった「原爆ドームの真の姿」を刻み込めるのは、世界中でもここだけ!
見どころ②ウッドデッキの展望台で「広島の風」を感じる

最上階の展望台は、周囲がメッシュ状のネットで囲われているだけの開放的な空間です。
吹き抜ける風を感じながら一望できる、広島城や平和記念公園は圧巻。
ここには、階段状のウッドデッキやソファ、テーブルが配置されており、急いで景色を見て回る必要はありません。
カフェでテイクアウトしたドリンクを片手に、気の済むまでボーッと景色を眺めたり、読書をしたりと、自分だけの時間を過ごせます。
再入場も可能なので、昼の街並みと夕暮れ時の情緒ある景色の両方を楽しむのもおすすめですよ。
見どころ③平和の祈りを積み上げる「おりづるの壁」

「ひろしまの丘」を堪能したならば、景色を見ながららせん状のスロープを下る「散歩道」へ向かいましょう。
12階にある「おりづるスクウェア」では、専用の折り紙で鶴を折り、ガラス張りの外壁へ投げ入れる「おりづるの壁」に参加できます。

外から見たおりづるタワーの壁には、12階から投げ入れられた折り鶴が貯まっていますね(赤丸部分)。

かつて、被爆者がおりづるを折っていたことから、広島ではおりづるは「平和の象徴」として扱われています。
正直、事前にこの背景を知っているかどうかで、「おりづるの壁」の受け取り方はまったく変わると感じました。
実際に参加してみると、自分が折った一羽の鶴が、外壁の隙間をひらひらと舞い落ち、世界中から集まった祈りの積み重なりの一部になる。
この壮大なプロジェクトに参加する体験は、広島における「おりづる」の重みを知る貴重な機会となります。完成した壁を外から眺めた時の感動は、参加した人にしか味わえない特別なものですね。
※おりづるの壁は100円で参加できます。
おりづるタワーの豆知識・知っトク情報
訪れる前に知っておくと、タワーへの理解がより深まる情報をまとめました。
豆知識①「おりづるの壁」がいっぱいになった後の驚きの行方
約100万羽収容できるという「おりづるの壁」。
もし満杯になったらどうするのか、スタッフの方に尋ねてみました。
答えは「すべて回収して再生紙にする」とのこと。
つまり、またゼロから積み上げていくのです。
この「スクラップ&ビルド」の繰り返しこそが、絶えることのない平和への祈りと復興の歩みを象徴しているかのようです。
豆知識②入場料が高いのには「正当な理由」があった
「2,200円は高い」という感想への答えが、実はこの建物の経営理念に隠されています。
おりづるタワーは民間企業による運営ですが、その収益の一部は、隣接する原爆ドームの保存・維持活動資金として寄付されているのです。
世界遺産でありながら入場料を取らない原爆ドームを、官民一体となって支える仕組みの一部を担っているのです。
自分が支払った料金が、負の世界遺産を後世に残すための糧になっていると知れば、その金額の価値も違って感じられるはずです。
豆知識③帰りは「滑り台」で1階まで一気に下りられる

展望台からの帰り道、エレベーターやスロープ以外に「滑り台」という選択肢があります。
スロープに沿って設置された「くるくるくーる」は、なんと12階から1階まで続くらせん状の滑り台。
非常時の避難経路としての機能も兼ねており、専用のマットを敷いて滑り降ります。
大人が本気で遊べる隠れたアクティビティとして、特に若い世代に人気なのだとか。
エレベーターを待つよりも、刺激的な体験を選んでみてはいかがでしょうか。
おりづるタワー付近でオススメの飲食店
おりづるタワーの周辺には、たくさんの飲食店が営業しています。その中でも、広島でしか味わえない、わんたびおすすめのグルメをいくつか紹介します。
オススメ①広島名物の牡蠣を食べつくす「海平商店」

蒸しに、焼きに、生に。牡蠣のことなら海平商店におまかせ!美味しい牡蠣をリーズナブルに楽しめる、活気のある居酒屋です。

オススメ②職人が焼くお好み焼き「かんらん車」

広島を代表するソウルフード、お好み焼き。
確かな職人が焼く「かんらん車」で食べるお好み焼きは絶品!おりづるタワーから徒歩10分程なので、観光のついでに気軽に寄れるのも嬉しいですね。

おりづるタワーの詳細な基本情報・アクセス
公式サイトはこちら
<住所>広島県広島市中区大手町1丁目2−1
<電話番号>0825696803
<営業時間>入館は1時間前まで
10:00~18:00
<定休日>12/31、「成人の日」の翌日と翌々日
<入場料>
大人2,200円
中高生1,400円
小学生900円
幼児(4歳~)600円
おりづる料100円
<電車アクセス>
JR広島駅から路面電車「広電」で15分、電停「原爆ドーム前」徒歩1分
<車アクセス>
山陰道広島ICより20分
広島観光でおりづるタワーは行くべき?入場料2,200円の価値を正直レビューまとめ
「ぼったくりタワー」という不名誉な呼び名を聞くこともありますが、実際におりづるタワーを訪れて感じたのは、ここが広島の過去と現在を繋ぐ「祈りの拠点」であるということです。
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原爆ドームを上から見つめることで得られる、より深い学び
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入場料が原爆ドームの維持管理を支えているという事実
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平和の願いを折り鶴に託し、プロジェクトに参加する充実感
これらを総合して考えると、2,300円(入場料+おりづる料)は、決して「高いだけの料金」ではありません。
原爆ドームとセットで訪れてこそ意味がある、広島観光において欠かせないピースと言えるでしょう。

僕が訪れた日は、偶然にも空に虹がかかっていました。平和をテーマにした場所で、この景色を目にしたことは、個人的には強く印象に残っています。
広島の空の下、風に吹かれながら「平和」についてゆっくりと考える時間。そんな贅沢な体験を求めて、ぜひ一度足を運んでみてください。


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