兼六園や金沢城公園と並び、今や金沢のポピュラーな観光施設となった「金沢21世紀美術館」。
現在進行形の美術家による、1980年代以降の近代美術を中心に貯蔵されている。
これは、価値が高まる前に比較的安価に収集できるという利点があり、投資型美術館として2004年の開館当時は注目を集めた。
①従来の美術館にマンネリしている人
②前衛的な現代アート作品を好む人
③無料で楽しみたい人
他の美術館を「静」とするならば、金沢21世紀美術館は「動」である。
ただ観て周るだけの美術館ではなく、体験型の展示も多い。
金沢21世紀美術館について様々な情報を仕入れた人は既知かもしれないが、この美術館で最も有名な展示は「スイミングプール(当記事トップの写真)」である。
このスイミングプールを観賞する事を目的に来館する人も多い。
ところが、あちこちの情報を見ていると、このスイミングプールを観賞するのは有料だとする情報もあれば、無料だとする情報もある。
はたして、真相はどちらなのか。この記事で解説するとともに、金沢21世紀美術館を楽しむ為のポイントを紹介していく。
金沢駅からバスで10分
<金沢駅から往復含む観光時間目安>
2時間30分
<交通費含む観光費用目安>
500円(食事もするなら1,500円)
金沢21世紀美術館の見どころ・観光ポイント
金沢21世紀美術館の館内は、無料ゾーンと有料ゾーンに分かれている。その仕切りが曖昧かつ順路が複雑な為、とても不親切な印象を受けた。
見どころ①スイミングプールは有料
金沢21世紀美術館で最も有名なスイミングプールは、本当に水が張ってあるかのような感覚を楽しむ展示だ。
プールの上からも、実際にプールの中に入って下からも観賞することができる。
やはり下からの観賞は人気で、有料ゾーンになるため、チケットを買わなければならない。
上と下に分かれて手を振り合う人達もいた。
以前は上からは無料ゾーンで観賞できたのだが、現在は上からの観賞も有料ゾーンになってしまっている。
つまり、金沢21世紀美術館のメインとも言えるスイミングプールを観賞する為には、チケットが必須なのだ。
見どころ②前衛的なアートを楽しむ
金沢21世紀美術館の作品は、少し挑戦的なものが多い。
小難しく理由付けされた印象的な作品ばかりなのだ。「観賞する人を選ぶ作品」を楽しめるのか、否か。観賞する側にも覚悟を求める美術館である。
見どころ③無料ゾーンのみの利用も可能
金沢21世紀美術館の1/3程は無料ゾーンで構成されている。もちろん無料ゾーンのみの利用も可能だ。
巨大な作品が展示されている建物の外も無料なのだが、子供達のアスレチックと化しているのが残念。
金沢21世紀美術館の豆知識・知っトク情報
金沢21世紀美術館を利用するにあたり、ぜひ知っておいてほしい情報をいくつか紹介する。
豆知識①チケットは事前に買うべし
有料ゾーンの展示を観賞するにはチケットが必要だ。
チケット売り場のスタッフは懇切丁寧で、多くの外国人にも対応できるよう、英語や中国語などでも対応する。
懇切丁寧とは、裏を返せば1人あたりにかかる時間が長いということだ。
3つの窓口があるにも関わらず、50~60人ほどの行列で1時間ほどの待ち時間である。
その行列を回避するために、予めチケットを用意しておくのがいい。
チケットはローソンやファミリーマートで購入できるので、バスに乗る前に金沢駅周辺で購入しておくといいだろう。
さらに、ローソンやファミリーマートで購入すると、団体割引と同額になるのでお得だ。
豆知識②バスのフリー切符でお得
もし、金沢の他の観光地も回る予定ならば、金沢周遊バスを何度も利用することになる。3回以上乗車するならば、フリー切符を購入したほうがお得だ。
さらに、金沢21世紀美術館のチケットは、バスのフリー切符を提示すると割引になる。ローソンやファミリーマートで事前に買い忘れてしまった時は、現地のチケット売り場でフリー切符を提示しよう。
金沢21世紀美術館の詳細な基本情報・アクセス
<住所>石川県金沢市広坂1丁目2−1
<電話番号>076-220-2800
<営業時間>10:00~18:00(金土は20:00まで)
<定休日>月曜日
<入場料>展示内容による
<車アクセス>金沢西ICから約20分・金沢東ICから約20分
<バスアクセス>広坂・21世紀美術館下車
<金沢駅より>
ターミナル7番より右回り(RL)、左回り(LL)、シャトル(S)乗車
<近江町市場より>
武蔵ヶ辻停留場より左回り(LL)、シャトル(S)乗車
<ひがし茶屋街より>
橋場町停留場より右回り(RL)乗車
<兼六園より>
徒歩すぐ
<にし茶屋街より>
広小路停留場より左周り(LL)乗車
<長町武家屋敷跡より>
香林坊停留場よりシャトル(S)乗車
21世紀美術館の観光は事前にチケットを。まとめ
金沢21世紀美術館は前衛的な作品が多く、人によっては楽しめないかもしれない。
さらに「静かに観て周る」という、これまでの美術館の常識に囚われていると、困惑することになるだろう。
子供も多く、まるで遊園地のごとく賑やかだ。
全く新しい形の美術館だと認識して利用するのが正解である。
利用の際は、金沢駅周辺のローソンやファミリーマートでチケットを購入しておくのを忘れないように。
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