空港にラウンジがあることは有名だが、新幹線にもラウンジがあることをご存じだろうか?
東京駅の八重洲口にある「ビューゴールドラウンジ」では、これから新幹線を利用する人の為に、安らぎの空間を提供している。
飲み物やお菓子のサービスはもちろん、お土産までいただけるプレミアムな空間だ。もちろん全て無料である。
空港のラウンジのように満席で入れないということは無い。落ち着いた空間で新幹線までの時間をゆっくり過ごすことができる。
その利用条件が空港のラウンジよりも厳しいものとなっていて、利用者がとても少ないのも、ゆっくり過ごせる一因となっているのだ。
では、このビューゴールドラウンジの利用条件とはなんなのだろうか?
利用できるのは、以下の3パターンである。
②「ビューゴールドプラスカード」または「JALカードSuica CLUB-Aゴールドカード」会員で、ラウンジご利用券を持っている場合
③当日東京駅発のグランクラスを利用する場合
ビューゴールドラウンジの中に潜入レポ
東京駅丸の内ドームのレリーフを盛り込んだデザインの、落ち着いた雰囲気を全面に打ち出した空間だ。
まずラウンジの場所が分かりにくいので気を付けよう。分かりにくいといっても八重洲中央口を出て目の前なのだが、外観がとても分かりにくい。
この記事の最初の画像がその外観である。
ビューゴールドラウンジの利用時間は90分まで
ビューゴールドラウンジの営業時間は午前8時~午後6時までだ。
朝イチで新幹線に乗らなければならない出張族の利用は難しそうだが、それも利用者を制限して室内にゆとりを持たせる工夫なのだろう。
そのおかげか、90分ギリギリの利用時間中に、2~3組しか利用しておらず、とても静かで落ち着いた空間を保っていた。
このビューゴールドラウンジは、営業時間ならいつでも入れるわけではない。新幹線の出発予定時刻の90分前からしか入室できないのだ。
つまりは最長で90分間の利用である。もっとも、90分間利用してしまうと新幹線に間に合わない事態となるため、10分前には退室したい。
退室して目の前がすぐに新幹線改札なのは便利である。
(新幹線ではなく特急電車利用時はホームまで遠いので、余裕を持ったほうがいい。)
ビューゴールドラウンジの室内は鉄道マニアにはたまらない空間
雑誌ラックには新聞や雑誌のみならず、時刻表なども置いてあるところがJRらしさだろうか。
座席は全34席と少な目で、カウンター席に2人席と4人席もある。フリーWi-Fiが使える事はもちろん、コンセントを有する席もあるため、パソコン作業もできる。
テーブルが線路の形をしている点や、昔の東京駅などの懐かしい写真の展示もあり、鉄道マニアも楽しめそうだ。
トイレや喫煙室もラウンジ内にある。
ビューゴールドラウンジはサービス満点
ビューゴールドラウンジでは、分厚くて良い香りのするおしぼりとミネラルウォーターでお出迎えされる。
残念ながらアルコール提供は無いが、ソフトドリンクがフリーリフィルで楽しめる。
特に紅茶やハーブティーをぜひとも頼んでほしい。
茶葉のサンプルを持ち出して選ばせてもらえる。
とても上品なティーに添えられている角砂糖は、通常の白い物の他に三温糖を使ったものもあった。
一口サイズのお菓子もいただくことができる。
かの有名なコロンバン製のもので、季節によって内容が変わるらしい。
さらに、お土産の飲み物までいただけちゃうのだ。お茶かミネラルウォーターかりんごジュースから選べるとのことで、りんごジュースを選択してみた。
このりんごジュースがあまりの美味しさで、ほどよい酸味と甘さが飲みやすい。通常使われている防腐剤代わりのビタミンCも入っていないため、りんご100%なのも好感が持てる。
帰宅後にネット通販で取り寄せてしまったぐらい美味しいので、おすすめだ。
ビューゴールドラウンジ利用条件
ビューゴールドラウンジの利用条件は少し厳しい。利用者を減らす目的もあるので仕方ないことではあるが、空港ラウンジほど気楽に利用できないので覚えておこう。
「ビューゴールドプラスカード」または「JALカードSuica CLUB-Aゴールドカード」会員で、かつ当日東京駅発の新幹線グリーン車または特急列車グリーン車を利用する場合
対象のゴールドカードを所持していて、かつ当日東京駅発の新幹線グリーン車または特急列車グリーン車を利用する場合、ビューゴールドラウンジが利用できる。
新幹線はJR東に限らず、東京駅発の東海道新幹線も対象とのこと。
新幹線のみではなく、特急列車グリーン車も対象なのがポイントだ。特急かいじや成田エクスプレスなどもOKとなっている。
ただ、当日東京駅「発」の切符を持っている場合に限るので、東京駅「着」の切符ではビューゴールドラウンジは利用できない。
「ビューゴールドプラスカード」または「JALカードSuica CLUB-Aゴールドカード」会員で、ラウンジご利用券を持っている場合
対象のゴールドカードを所持している場合、ラウンジご利用券を持っていれば、当日新幹線に乗らなくても、ビューゴールドラウンジを利用できる。
では、この「ラウンジご利用券」はどのように入手するのだろうか?
Suicaやビューカードを利用して貯められるJREポイント5,000ポイントで交換ができるのだ。
ただ、ラウンジご利用券があっても、対象のゴールドカードを所持していなければビューゴールドラウンジには入れない。
当日東京駅発のグランクラスを利用する場合
「陸のファーストクラス」と比喩される、グランクラス。このグランクラスに当日東京駅発で乗車することで、もれなくビューゴールドラウンジを利用できる。
グランクラスは北陸新幹線や東北新幹線に常設されている車両で、東海道新幹線には無い。
グランクラスに乗車する予定ならば、対象のゴールドカードを所持していなくてもビューゴールドラウンジを利用できるのでお得だ。
東京駅「ビューゴールドラウンジ」を徹底解説・まとめ
人でごった返す東京駅にありながら、信じられないぐらいに静かで落ち着いた空間を提供してくれる「ビューゴールドラウンジ」。
例え電車が遅延になったとしても定刻の90分前から定刻時間までしか利用できないことや、改札外にあることなどの不便さはあるものの、上質な時間を過ごすことができる。
ビューゴールドラウンジの利用には、対象のゴールドカードを所持でかつグリーン車利用と条件は厳しい。しかし北陸新幹線や東北新幹線のグランクラスは比較的安易に条件をクリアできる。
北陸方面や東北方面に出向く際には、ビューゴールドラウンジの利用も視野に入れてみてはどうだろうか?
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