鯛の生産量全国1位、愛媛県の代表的な郷土料理は「鯛めし」である。
鯛めしには「松山鯛めし」と「宇和島鯛めし」の2種類が存在していることをご存じだろうか?
「鯛めし」と聞いて他県民がイメージするのは、恐らく炊き込みご飯。米を鯛と出汁で炊き込んだ、風味豊かなご飯だ。これは、2種類ある鯛めしのうち、「松山鯛めし」のほう。
一方、「宇和島鯛めし」は鯛の刺身を盛り付けた海鮮丼である。
太平洋から黒潮が流れ込み、栄養素やミネラルが豊富な漁場の宇和海では、鯛の養殖が盛んにおこなわれている。宇和海で漁獲された鯛を新鮮なままいただけるのが、宇和島鯛めしだ。
今回は宇和島鯛めしを味暦正生<あじごよみしょうぶ>で味わってきたので、レビューしていこう。
※食べログ初め、ネット上では味暦を「あじれき」と読んでいるが、正しくは「あじごよみ」である。
味暦正生の外観と雰囲気
いよてつ松山市駅から徒歩2分の場所に、雰囲気のいい小料理屋風の味暦正生がある。
メニュー構成からも寿司屋の分類になるのか、店内の雰囲気も昔ながらの寿司屋そのものだ。1階はカウンター席、2階は個室席となっている。
店内に入ると、威勢のいい挨拶で出迎えられた。寿司を握る大将とサポート役の女将。恐らく夫婦と思われる二人の二人三脚の連携が素晴らしい。
実際に店を切り盛りしているのは女将なのだろうか。サポート役ながら大将にあれこれ指示を出す女将の姿は、全国の夫婦の縮図のようで微笑ましい。
味暦正生で実際に宇和島鯛めしを食べた感想
味暦正生における宇和島鯛めしの正式名称は、「活鯛めし」だ。
鯛の刺身と一緒に、特製だれが提供される。このたれこそが、宇和島鯛めしの真骨頂。西日本特有の甘めの醤油を使ったたれに卵の黄身を溶き、鯛の刺身をくぐらせてご飯に乗せる。
つまり、丼を自分で盛り付けていくのだ。
鯛をご飯に盛り付けた後にたれをかけてもいいが、たれの量が多いので、かけすぎには注意しよう。
ご飯の量はデフォルトで家庭用の茶碗1.5杯分はあるので、大盛りにするか否かも考えたほうがいい。
新鮮な鯛の刺身は弾力があり、食感も楽しい。薄く切って出す店が多い鯛だが、味暦正生では厚切りだ。また、脂の乗りも良く、噛む度に甘みが広がる。臭みが全くないのも嬉しい。
さすがは鯛の本場。レベルの高い鯛めしを味わえた。
松山市内では宇和島鯛めしを出す店が数多く存在しているが、2,000円近い価格が多い。味暦正生は本格的な寿司屋にも関わらず、1,400円とリーズナブルなのも嬉しいポイントだ。
味暦正生のその他メニューと価格
ちらし寿司並…1,200円/上…1,800円
にぎり寿司並…1,200円/上…2,000円/特上…3,000円
太巻き寿司小…1,800円/大…2,500円
活鯛めし…1,400円/うにめし…1,800円
いくらめし…1,700円/うにいくらめし…2,100円
その他一品料理多数
※当記事内の価格は全て税抜
味暦正生の基本情報、営業時間とアクセス
【住所】愛媛県松山市湊町6丁目4−14
【電話番号】0899438355
【営業時間】
ランチ/11:30~14:00(LO13:30)
ディナー/17:30~22:00(LO21:30)
【定休日】月曜定休
【キャッシュレス】クレジットカード
【アクセス】いよてつ松山市駅から徒歩2分
立地:★★★★★/駅近くの好立地
コスパ:★★★★★/とても高い
清潔度:★★★★☆/個人店ならではの雑多感あり
接客:★★★★★/元気でフレンドリー
入りやすさ:★★★☆☆/店内が見えない分、入りにくさあり
愛媛県の名物「宇和島鯛めし」は味暦正生がおすすめまとめ
愛媛県の郷土料理、鯛の刺身を丼にした「宇和島鯛めし」を松山中心地で食べるなら、味暦正生がおすすめだ。
駅から近い好立地にある本格的な寿司屋にも関わらず、他の店の相場よりも安価で宇和島鯛めしがいただける。
鮮度抜群の鯛と特製だれが相性抜群な、何度も食べたくなる逸品。松山に訪れた際には、ぜひとも味暦正生に立ち寄ってほしい。
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