うなぎの養殖全国1位の鹿児島県において、うなぎは外すことのできないマストアイテムだ。
鹿児島市内には無数にうなぎ専門店があるため、観光で訪れたなら店選びも一苦労。近年、価格の高騰が収まらないうなぎだけに、なおさらである。
ガイドブックやネット情報をもとに店選びをすると、だいたい同じ店をおすすめされるので、行列にも耐えなければならない。
「待つのも旅の醍醐味」と思うならば別だが、できれば並ばずに美味しく安いうなぎに出会いたい。
そんな三拍子揃った都合の良い店を見つけたので紹介しよう。
うなぎの川常の外観と雰囲気
アーケード商店街の天文館、その裏路地で老舗感漂う佇まいの川常。路面電車(鹿児島市電)の天文館通電停から徒歩2分の好立地だ。鹿児島中央駅からでも徒歩20分なので、散歩がてら訪れるのもおすすめ。
L字型のカウンター8席ほどと、テーブル2卓のこじんまりとした店内である。
テレビの音がBGM変わりの、昔ながらの居心地の良い空間を、感じの良いご夫婦にパートと思わしき従業員で切り盛りしていた。
観光客向けにカスタマイズされてはおらず、地元民が気軽に入れる良店である。
うなぎの養殖場を営む五光社直営なのが、安さの秘密。あたり前だが、提供されるうなぎは全て鹿児島県産だ。
うなぎの川常で実際にうな重を食べた感想
うなぎの提供スタイルには大きく分けて「丼ぶり」と「お重」があるが、鹿児島のうな重はご飯とうなぎが別々の2段重が基本である。
その提供方法に最初は驚いたりもしたが、よくよく考えれば重ねるから「お重」なのであって、鹿児島式の提供方法が正解なのかもしれない。
川常のメニューにも丼とお重があり、今回はお重の特上「昴」を注文した。
まずは、この特上うな重の価格を比較しておこう。店によって松竹梅だったり特上が設定されていなかったりするので、川常と同じくうなぎ1匹を使ったものを特上とした。
ガイドブックによく名前の挙がる行列必至の有名店AとB、それぞれの特上(相当)うな重は3,250円と4,000円。
川常の特上うな重(昴)は2,980円である。しかも、肝吸いも付いて、ご飯もお替わりできる。
川常の肉厚なうなぎは関東風に蒸す工程を加えている。外は香ばしく焼かれ、中はふんわり。柔らかすぎることもなく、しっかりうなぎの食感を楽しむ事ができた。
タレは甘すぎずサッパリとした仕立て。うなぎの風味を邪魔しない、最高の塩梅に仕上がっている。
「昴はご飯のお替わりができる」とのことで、お重に盛られた1杯目はうなぎをおかずに白いご飯を楽しみ、丼に盛られて提供される2杯目は上にうなぎを乗せてうな丼を楽しんだ。
他の客はご飯のお替わりに100円必要だったことから察するに、丼でもお重でも「特上」はご飯のお替わりが無料になるものと思われる。
三つ葉が香る肝吸いは薄味だが、脂がのってる川常のうなぎとは相性抜群。脂をサッパリ流してくれる計算された味付けだ。
うなぎの川常のその他メニューと価格
うな丼 花…1,800円
うな丼 祭(特上)…2,980円
うな重 月…1,890円
うな重 昴(特上)…2,980円
(お吸物または肝吸い、お漬物)
うな丼 桃…1,860円
(ご飯の間に刻みうなぎ、上に蒲焼、小鉢、お吸物、お漬物)
うな重 楓…1,990円
(ミニ肝串、小鉢、お吸物、お漬物)
蒲焼御膳 雅…3,430円
(肝串、小鉢、肝吸い、お漬物)
かば焼き…1,880円/上…2,470円/特上…2,980円
白焼…1,880円/上…2,470円/特上…2,980円
肝串1本…230円
※当記事内の価格は全て税込
※メニューや価格は2023年9月現在
うなぎの川常の基本情報、営業時間とアクセス
【住所】 鹿児島県鹿児島市千日町14−5
【電話番号】0992263558
【営業時間】
ランチ11:30~14:30
ディナー17:00~19:30
【定休日】水曜日
【キャッシュレス】不可
【アクセス】鹿児島市電「天文館通」下車徒歩2分
立地:★★★★☆/繁華街天文館にあり便利
コスパ:★★★★★/最高のうなぎを安価で
清潔度:★★★★★/とても綺麗
接客:★★★★★/感じ良くハキハキしている
入りやすさ:★★☆☆☆/店内見えず、入りにくい印象
鹿児島のうなぎなら川常がコスパ最強!職人技が1,800円~ まとめ
うなぎの養殖場を営む五光直営の川常。鹿児島県産の脂ののったうなぎを安価で提供できるのは、直営ならでは。いまや高級食材となったうなぎを1,800円から楽しめる、おすすめのお店だ。
行列無し!最高に旨い!低価格!
三拍子揃った絶品うなぎを食べたいならば、迷わず川常へ。
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