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【大街道】愛媛県の郷土料理が揃う五志喜で鯛づくししてみた

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鯛そうめん

鯛の漁獲高全国1位の愛媛県では、自慢の鯛を使った郷土料理が多い。

鯛のお造りに始まり、鯛めしや鯛そうめんと、おかず類から主食まで様々だ。

黒潮がもたらす宇和海の栄養たっぷりな漁場のおかげで、鯛以外にも新鮮な魚介類を使った郷土料理がひしめく愛媛県。

そんな愛媛県の郷土料理を食べつくせる居酒屋を、松山きっての繁華街、大街道で見つけた。

創業は、なんと1635年。徳川3代目将軍・家光の時代である。380年以上に渡り、松山の人々の胃袋を満たしてきた「五志喜」にお邪魔してきた。

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五志喜の外観と雰囲気

五志喜外観

いよてつ松山市駅から路面電車に乗って8分、“松山の新宿”大街道駅で降りたら、徒歩4分で五志喜に辿り着く。

いよてつ松山市駅と大街道駅はアーケードで続いているので、いよてつ松山市駅からも徒歩20分弱で五志喜に到着する。

店内は広く、1階はテーブル席、2階以上は座敷とテーブル席のようだ。時代を感じる造りなので、エレベーターは無い。

ホールを担当する従業員はアルバイトのようで、接客もそれなり。不満を持つレベルではないものの、老舗の重厚感は感じられない。「居酒屋」と心して利用するのが良いだろう。

ランチタイムもディナータイムもそれなりに混み合う店だ。できるならば予約をしてから訪れたい。
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五志喜で実際に郷土料理を食べた感想

五志喜では愛媛県の郷土料理を何品か注文してきたので、詳しくレビューしていこう。

真鯛の炙り

真鯛炙り

真鯛のお造りは、刺身と炙りがあり、どちらも1,250円。半々で盛り付けてもらえるか確認したところ、できないとの回答だったので、炙りを注文してみた。

愛媛県に来てびっくりすることは、鯛の切り身が厚いこと。それなりに高級な鯛を、ここまで厚く切って出す店は、県外ではなかなかお目にかかれない。

五志喜の真鯛も、弾力のある食感がちゃんと分かる厚切りだった。

一緒に塩が提供されるので、ぜひとも塩で味わってみてほしい。炙ったことで真鯛の脂身が軽く溶けだし、口の中で甘さが広がる。素材そのものの甘みと塩、こんなに相性の良い組み合わせは無いだろう。

せんざんき

せんざんき

愛媛県の今治市を中心とした東予地方では、様々な鶏料理が郷土料理として並ぶ。

そのなかのひとつが、「せんざんき」である。元々は近見山のキジを捕獲し揚げ物にしたのが始まりとされ、現在ではキジではなく鶏が用いられるのだとか。

せんざんきは、骨ごとぶつ切りにした鶏肉に味付けをし、片栗粉をまぶして揚げた料理だ。とどのつまり、骨付きの唐揚げというわけで、老若男女問わず楽しめる料理でもある。

五志喜では骨なしの鶏肉を使っているため、正確にはせんざんきではないが、美味しさに間違いは無い。

写真はフルで600円。300円のハーフも用意されていた。

じゃこ天

じゃこ天

愛媛県に来たならば、じゃこ天はマストメニューだ。魚(ほたるじゃこ)を皮や骨ごとすり身にし揚げた、宇和島地方の郷土料理である。

今回の松山観光で、様々な店のじゃこ天を食べてきた。さつま揚げのような食感だったり、つみれを揚げたような食感だったり、店によって変わるらしい。

五志喜のじゃこ天はさつま揚げタイプで、3枚盛り付けられて390円である。

街中の至る所で買えるため、食べ歩きメニューとしても優秀なじゃこ天。五志喜ではおろし醤油と共に、食べ歩きでは味わえない食べ方でいただく。

せんざんきにじゃこ天と、揚げ物が続いたが、おろし醤油でさっぱりいただけるのが嬉しい。

松山鯛めし

松山鯛めし

愛媛県には、炊き込みご飯の「松山鯛めし」と、海鮮丼の「宇和島鯛めし」、2種類の鯛めしがある。もちろん、五志喜のメニューにも両方がラインナップされていた。

松山に滞在中、他の店で宇和島鯛めしばかり食べてきたので、五志喜では松山鯛めしを注文。鯛を使っている割に1,200円と安価なのが嬉しい。

おひつで提供された松山鯛めしは、お茶椀に軽く3杯分はあろうかというボリュームだ。複数人でシェアするのがいいだろう。

鯛の出汁が効いたご飯と、ふっくら炊かれた鯛。味付け自体は薄味だが、鯛の旨みを邪魔しない為には最適なのかもしれない。

鯛そうめん

鯛そうめん

愛媛県には、お祝いの席で必ず出される郷土料理「鯛そうめん」がある。鯛の赤色がめでたい(めで鯛?)ことから、そうめんに鯛の姿煮を盛り付ける。

五志喜でも姿煮を盛り付けた鯛そうめんが1,900円で用意されているが、さすがに鯛ばかり食べてきたので、切り身が盛り付けられた鯛そうめん1,750円を注文した。

五志喜では煮崩れしないよう、鯛を焼いてから炊き込むという手の込みよう。

愛媛県の鯛そうめんと、通常のそうめん。違いは鯛が盛られているか否かだけではない。なんと、鯛の煮汁をそうめんつゆとして食べるのだそう。

そのため、通常のそうめんつゆより甘辛い仕上がりに。そして鯛の風味が香るつゆとなっている。

このつゆ、もとい鯛の煮汁は、そうめんが盛られた皿に回しかけて「ぶっかけ」にしても良いのだとか。

愛媛県では5色に色付けされた「五色そうめん」を食す。この五色そうめんの始まりは五志喜で、「五色」と「五志喜」をかけているらしい。
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五志喜のその他メニューと価格

宇和島鯛めし…1,200円/松山鯛めし…1,200円
じゃこ天(3枚)…390円/じゃこカツ(1ケ)…270円
せんざんき…600円(ハーフ300円)/ふくめん…310円
かぶら漬け…370円/伊予のみかん寿司…450円
みかんいなり(2ヶ)…250円/鯛そうめん(姿)…1,900円
鯛そうめん(切)…1,750円/伊予牛ロース炙り…2,400円
伊予牛おろしぽん酢…1,280円/地鶏炙り塩みかんソース…750円
伊予柑ソーセージ(3本)…450円/鯛かぶと煮…500円
天ぷら盛合わせ…730円/真鯛天ぷら…850円
地ダコ唐揚げ…600円/フライドポテト…390円
焼きなす…450円/枝豆…350円/だし巻き卵…570円
揚げ出し豆腐…450円/冷奴…350円
釜揚げちりめんサラダ…580円/瀬戸内しらすおろし…450円
真鯛刺身・炙り…1,250円/エイヒレ炙り…450円

郷土満喫御膳…4,050円(ランチは3,780円)
(宇和島鯛めし・鯛そうめん姿・せんざんき・じゃこ天・釜揚げちりめんサラダ・ふくめん・旬の天ぷら・かぶら漬け・みかんいなり)

媛会食…2,700円(ランチは2,500円)
(宇和島鯛めし・ミニ五色そうめん・じゃこ天・ふくめん・釜揚げちりめんサラダ・みかんいなり・旬の天ぷら・せんざんき・かぶら漬け)

松山鯛めしセット…2,200円
(松山鯛めし・ミニ五色そうめん・じゃこ天・釜揚げちりめんサラダ・ふくめん)

宇和島鯛めしセット…2,200円
(宇和島鯛めし・ミニ五色そうめん・じゃこ天・釜揚げちりめんサラダ・ふくめん)

鯛そうめん(切)セット…2,450円
(鯛そうめん・天ぷら・みかんいなり・じゃこ天・釜揚げちりめんサラダ)

鯛そうめん(姿)セット…2,600円
(鯛そうめん・天ぷら・みかんいなり・じゃこ天・釜揚げちりめんサラダ)

※当記事内の価格は全て税込

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五志喜の基本情報、営業時間とアクセス

【住所】愛媛県松山市三番町3丁目5−4
【電話番号】0899333838
【営業時間】
ランチ/11:00~14:00(LO13:30)
ディナー/17:00~22:00(LO21:20)
【定休日】なし
【キャッシュレス】クレジットカード・交通系電子マネー
【アクセス】路面電車「大街道駅」徒歩5分
▶公式サイトはこちら

超個人的5段階評価
立地:★★★★★/繁華街にあり行きやすい
コスパ:★★★★☆/一部高いメニューも
清潔度:★★★★★/とてもきれい
接客:★★★☆☆/平均的な居酒屋
入りやすさ:★★★☆☆/予約無しでは厳しい
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愛媛県の郷土料理が揃う五志喜で鯛づくししてみたまとめ

江戸時代から続く老舗の五志喜では、愛媛県の様々な郷土料理が楽しめる。特に、五色そうめんの発祥というだけあって、鯛そうめんが美味で看板メニューだ。

大街道の繁華街にお店があり、いよてつ松山市駅からも徒歩圏内。いろいろな郷土料理を食べたい時にぜひ訪れてみてほしい。

松山市グルメ
この記事を書いた人
ジャパトラ

関東在住の30代オッサン。
海鮮と海外ドラマをこよなく愛するブロガー。
「旅先のチェーン店、入るべからず」が座右の銘
でもスタバは入るぉ。
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